オリコン より(以下一部抜粋)
> 週刊エンタテインメント誌『オリ★スタ』は、2004年以来今年で8回目となる『音楽ファン2万人が選ぶ“好きなアーティストランキング”』を発表した。2011年は、昨年に続き首位をキープした【嵐】が堂々の2連覇を達成。V2の記録はaiko、宇多田ヒカルに次ぐ3組目で、男性アーティストならびにグループでは初の快挙となる。CDやDVDの好セールス、国立霞ヶ丘競技場を代表とする大規模ライブの成功といった音楽活動はもちろん、グループをはじめ個々のマルチな活躍で、15部門中8部門を制する圧倒的な人気を誇った。なお今年は、楽曲のヒットもさることながら“選抜総選挙”の開催など話題が尽きない【AKB48】(30位→11位)、映画やCM出演で活躍の場を広げる【Perfume】(28位→20位)が急上昇し、ともに初のTOP20入りを果たしている。
【ランキング】2万人が選ぶ好きなアーティスト TOP20 ※世代別結果も掲載
大みそか恒例『第62回NHK紅白歌合戦』の司会に2年連続で抜擢されるなど、まさに国民的アイドルとしての地位を確立した嵐。今年度の音楽セールスにおいては、DVD『ARASHI 10-11 TOUR “Scene”~君と僕の見ている風景~STADIUM』(1月26日発売)が上半期DVDランキング総合首位に。10枚目のオリジナルアルバム『Beautiful World』(7月6日発売)も週間1位を獲得するヒットを記録。ライブでは、2日間で14万人を動員した4度目の国立公演のほか、全国4ヶ所のドーム公演も成功させ、音楽における彼らのエンタテインメント性をより広く知らしめることとなった。
5人のチームワークの良さはもちろんだが、それぞれに個性が光る嵐はおのおのの活動にも目覚ましいものがある。映画やドラマ、バラエティ、CM、舞台など活躍は多岐に渡り、テレビでその姿を見ない日はない。「仲がいいし、嵐の番組を見たり曲を聴いたりすると元気が出る!!」(愛知県・10代女性)、「メンバーそれぞれに得意分野があり魅力溢れるグループ」(山梨県・40代男性)というように、性別・世代を越えて支持されていることから、唯一無二の人気を証明するとともに今後のさらなる躍進を期待させる。
続く2位、3位も前回同様の結果に。2位の【いきものがかり】は、吉岡聖恵の伸びやかな歌声と良質な楽曲が幅広い層に受け入れられ、初のベストアルバム『いきものばかり~メンバーズBESTセレクション~』(2010年11月3日発売)も今年に入りミリオンを突破。今年は特に男性票を伸ばし、「男性総合」と「10代男性」では首位を獲得している。20代、30代男性からの支持が高い3位の【Mr.Children】は、調査スタート以来8年連続でTOP3入り。もともと歌詞と曲の世界観に定評があるが、4月に東日本大震災を受けて新曲「かぞえうた」を配信したり、震災後いち早く宮城県でのツアー開催を決定したりと、彼らが届ける音楽のエネルギーを再確認した人は少なくないだろう。
常連組が上位にひしめき合うなか、新勢力も存在感を放つ。昨年31位から11位に躍り出た【AKB48】は、元々人気の高かった「10代男性」を除く全世代、男女で急上昇。歴代記録を次々と塗り替える精力的な音楽活動はもちろん、女優やモデルなど個々の活動でメンバーそれぞれが知名度を高めたことが、全世代の支持率を大幅に底上げした要因といえる。また、テクノのリズムと息の合ったダンスで人気の【Perfume】も大きく飛躍。これは1位の嵐にも通じることだが、視覚的にも楽しく音楽を“魅せる”ことが人気を得るポイントの1つとも言えそうだ。
そのほか、現在休養中の【コブクロ】(8位)、復興支援のため約2年半ぶりに集結した【サザンオールスターズ】(9位)、度々被災地を訪れエールを送った【ゆず】(10位)が、それぞれ昨年のTOP10圏外からランクイン。昨年末の紅白を皮切りに闘病から復帰し、精力的な活動を行った【桑田佳祐】が昨年29位から16位に上昇した。今年は、未曾有の大災害の発生で今まで以上に“音楽の力”を求め、そして勇気づけられた人が多いことだろう。今回のランキングは、単にそのアーティストが好きという気持ちだけでなく、そんな深層心理も反映された結果となっているのかもしれない。
【調査概要】
自社アンケート・パネル【オリコン・モニター・リサーチ】会員ほかにアンケートを実施、集計したもの