デイリースポーツ より(以下一部抜粋)
> 人気グループの嵐が、メンバーで企画・取材した書籍「ニッポンの嵐 ポケット版」の収益と印税などを合わせた3億円を、出版元の会社と共同して東日本大震災の復興支援のために寄付したことが3日、分かった。岩手、宮城、福島の東北3県に、それぞれ1億円ずつ寄付。5人は国土交通省・観光庁から「観光立国ナビゲーター」に任命されているとあって、被災地の観光業と教育に、“善意の心”が活用されることを希望しているという。
「ニッポンの嵐 ポケット版」(税込み1050円)は、6月に発売され、10月末までに売り上げ42万部を突破。メンバーが列島各地を取材して、日本の伝統文化や魅力を1冊の本にまとめ、話題となった。
もともとは、嵐が観光立国ナビゲーターに就任したことをきっかけに、昨年9月、全国の小中高など約4万校に2冊ずつ寄贈した非売品。東日本大震災の発生翌日、メンバーが「自分たちにできることは何か」を考えた結果、導き出した答えのひとつが、購入希望の声が多かった同書をチャリティー目的で一般販売することだった。
結果、本はベストセラーを記録し、気持ちのこもった支援へと結びつけた。本の収益と、メンバー5人に割り当てられるはずだった約5000万円の印税に、6月に東京ドームで開催したチャリティーイベント「嵐のワクワク学校」の関連グッズ(入場料を除く)の収益を加えた、3億150万円を被災地へと寄付することができた。
嵐にとって『11・3』は、12年前にCDデビューを果たしたメモリアルデー。関係者によると、祝祭日の関係で、その前日となる2日に、本の発売元「M.Co.」を通じて、岩手、宮城、福島の3県に、1億50万円ずつ寄付金を届けたという。メンバーは震災後、それぞれがプライベートで東北各地を訪れて、被災者を勇気づけてきた。5人は国民的人気をほこる“日本の嵐”として、これからも復興支援へ力を尽くす。