産経新聞 より(以下一部抜粋)


> NHKの人気コント番組が、映画「サラリーマンNEO 劇場版(笑)」に生まれ変わり、3日、全国公開された。テレビ版のように複数のコント形式ではなく、新たにつむがれた長編。主演の一人、生瀬(なませ)勝久(51)は「試写を見るまで心配でしたが、青年サラリーマンの成長記と分かって、いい話だなと安心した」。レギュラー放送を通じて「NEO」の“顔”の男は、そう語った。

 テレビ版は、どこにでもいそうな同僚や上司に生瀬らが扮(ふん)し、実在企業やCMを風刺するなど、NHKらしくない内容を次々と打ち出してきた。平成16年に単発番組として始まり、18年からレギュラー化。毎回数個のコントが詰まった構成で、9月末に終了した第6シーズンでも「セクスィー部長」など計100本を超すコントがちりばめられた。

 生瀬は当初、映画化にピンとこなかった。「レギュラー放送がオムニバスなので、1本の話にするならどの話にするのか。コントでなく2時間近い映画にするって、この間(ま)は何なのって気持ちにもなりましてね」。その思いは杞憂(きゆう)に終わる。

 中堅ビール会社の新入社員、新城(小池徹平)は営業一課に配属される。生瀬演じる中西課長の下、何かと不条理な目に遭う川上(沢村一樹)ら一筋縄ではいかないメンバーがそろう。社長命令で業界トップを目指すことになり、新商品開発へ目の色を変えるが…。

 中西課長は自分自身だという。「出世欲もそんなにないし、けんかするほど熱くもない。阪神タイガースが好きで社内に(阪神グッズに囲まれた)自分の部屋を作っちゃったりする。ああいう変人は好きです」

 とはいえ、レギュラーシーズンのライブ感を維持するのは難しかった。「撮影の仕方がカット割りで、同じことを何度もやらなきゃいけない。でもレギュラーシーズンと同じディレクター(吉田照幸)が監督しましたから、うまく編集でリズム感を踏襲してくれた」。心からそう思っている様子だった。


Who killed Cock Robin?