人気コミックを原作に、小栗旬と岡田将生を主演に迎えて実写映画化される『宇宙兄弟』の主題歌を世界的人気を誇るロックバンド「コールドプレイ」が担当することが決定した。
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原作は現在「モーニング」(講談社刊)に連載中で、累計500万部を突破した人気コミック。“宇宙”を舞台に、幼い頃に宇宙飛行士になると誓い合った兄弟とその仲間たちの奮闘を描く。
先日リリースされた最新アルバム「マイロ・ザイロト(MX)」が全米・全英ほか各国でチャート1位、iTunesチャート全世界35か国で1位、さらに日本でもオリコン洋楽チャートで初登場1位を獲得した「コールドプレイ」。世界的な支持を集める彼らが邦画の主題歌を提供するのはこれが初めてとなる。今回、主題歌として提供される楽曲は、今年6月にシングル・リリースされ、「マイロ・ザイロト(MX)」にも収録されている「ウォーターフォール~一粒の涙は滝のごとく」。この記念すべきタイアップが実現するに至った背景には、「宇宙兄弟」の原作者・小山宙哉が執筆中に彼らの曲を聴いていており、さらにその曲を聴いたプロデューサー・川村元気(東宝)が「コールドプレイの曲にマッチする映画」という夢を抱き、脚本づくりを開始したという事実があった。そして撮影終了後、ダメもとで楽曲提供のオファーを出したところ、メンバーから快諾の返事が出たという。本作のプロモーション映像を観て楽曲提供を決めたという彼らからは、「僕らの楽曲が初めて日本の映画のテーマ曲となり、とても嬉しく光栄に思っています。映画の素材を少し観たけど、とてもクールな作品になりそうだと感じたよ。僕らは日本が大好きだし、映画の完成を楽しみにしているよ!」との期待のコメントも届いている。
この決定に、“宇宙兄弟”の兄・六太(むった)役の小栗さんは「驚きやら興奮やら色々な思いが体を駆け巡りました。最初に『コールドプレイ』にオファーすることを聞いたときは『マジっすか』とか言いつつ、心のなかでは『どうせ無理っしょ』なんて呟いていた自分の浅はかさをいまは呪っています。見事に実現させた製作陣の熱意と、快諾してくれた『コールドプレイ』の心意気に感謝です」とその興奮をあらわに。また、弟・日々人(ひびと)を演じる岡田さんは「めっちゃカッコイイです。『宇宙兄弟』のテーマにメロディが沿っている感じがして、壮大で前を向きたくなる曲だと思いました。聴いていると体が軽くなるような高揚感が生まれてきて、まさにピッタリです!」と大満足といった様子。
世界No.1の人気を誇るロックバンドとJAXAの全面協力のもと撮影された壮大な映像が果たしてどのような“宇宙”を創り出すのか、一層期待感が高まる。
『宇宙兄弟』は2012年5月、全国東宝系にて公開。