来日のソダーバーグ監督「グウィネスは頭を解剖されるシーンにエキサイトしていた」と激白
>新種ウィルスの見えない恐怖に翻弄される人々を描く『コンテイジョン』(11月12日公開)で、スティーブン・ソダーバーグ監督が来日。11月10日に、六本木のグランドハイアット東京で来日記者会見を開催した。奇しくもブラッド・ピットの来日記者会見と同日、しかも同場所での会見となった。グウィネス・パルトロウ演じる主婦が、劇中で死亡後、頭を解剖されるシーンについても興味深い撮影裏話を語ってくれた。
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『オーシャンズ13』(07)のソダーバーグ監督は、今回もマット・デイモン、マリオン・コティヤール、ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロウ、ケイト・ウィンスレットなど、オールスターキャストを迎えて、緊迫感あふれるサスペンス映画を放つ。豪華俳優陣をキャスティングしたことについては、「今回、アンサンブル演技をしてもらうってことで、関わる時間が短くてすむから『参加して良いよ』って言いやすい状況だったと思うよ。でも、映画自体はスピーディな展開だし、話をきちんと関連づけていくうえで、演技力があるキャストが必要だった」。
グウィネス・パルトロウも豪華キャストの一人人だが、前半であっけなく命を落とし、おまけに頭を解剖されるシーンまである。ソダーバーグ監督は「グウィネスは『エキサイティングだ』と言ってた」と答えてくれた。「現場には医療関係のアドバイザがいて、『実際、こういう場合は頭の皮をノコギリで切って、皮を前の方にめくり上げるんです』とダミーを使って説明してくれて。それをグウィネスは興味深く聞いていたよ。実際の撮影では、彼女自体は微動だにせず、テーブルの上に乗ってくれてたね」。
ソダーバーグ監督は、マット・デイモンとは既に6回も仕事をしているが、多くのビッグスターから絶大な信頼を得ている理由について、監督自身はどう思っているのか?「僕は俳優が好きなんだ。そして、現場で俳優の言ってることをちゃんと聞くし、僕自身も映画に身を捧げている。俳優が一緒にコラボレートできることをわかってくれているからじゃないかな」と語ってくれた。
これまでのパンデミックを扱うパニック映画の中でも、かなりリアリティーを追求した『コンテイジョン』。映画を見終わった後、いつもよりも手を洗う時間が長くなったりと、ウィルスに対して過敏に構えてしまう人が多くなるかも!?