シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)


>米MGMが企画する映画『ロボコップ』リメイク版のメガホンを取るジョゼ・パヂーリャ監督が、気になるその内容について、1作目ではカットされていた、ロボコップ誕生の過程を描く物語になる可能性を語った。

ポール・ヴァーホーヴェン監督のオリジナル!映画『ロボコップ』写真ギャラリー

 リメイク企画が本格始動して以降、1980年代を代表する人気キャラクターがどのような形でよみがえるのか、注目を集めている本作。そんな中、リメイク版のメガホンを取るジョゼ・パヂーリャ監督がヒーロー情報の専門サイトSUPERHEROHYPEの取材に応じ、本作の詳細がうかがえるコメントを残した。

 来年初めにも撮影を開始したいというパヂーリャ監督は、まずはポール・ヴァーホーヴェン監督の手掛けた1作目について「ファンタスティックだった」とコメント。特に社会的な批判が込められた部分を絶賛した後、肉体が機械に置き換わっていくとき、人が「どこで人間性を失うのか?」という疑問を提示していた部分にも興味を引かれたと語った。確かに劇中で機械仕掛けの体となったマーフィーは、最初こそロボットそのものだが、ストーリーが進むにしたがって、人間性を取り戻していく。

 その上でパヂーリャ監督は「1作目の『ロボコップ』では、マーフィーが撃たれた後、彼が運ばれた病院とスタッフが映り、次のカットではロボコップになっているよね。僕のバージョンでは、その間にあるものを撮るつもりだ」と語り、オリジナルでは省かれた部分を描く可能性に言及。「ロボコップはどうやって作られたのか? どうやって一人の男をロボットに変えていったのか?」そして、「どのように人間から人間性を排除し、脳のプログラムをいじったのか、それはキャラクターの個性に、どのような影響を及ぼすのか?」を描きたいとし、ロボコップ誕生の詳細にスポットを当てたい意向のようだ。

 パヂーリャ監督の言うとおり、容赦ない暴力描写と共に、当時の社会への強烈な批判を込めたオリジナル版1作目は、1988年の公開から20年以上たった今でも、フィギュアが発売されるなど、根強いファンの支持を得ている。そのオリジナルを完全になぞるような作品よりも、そこで描かれなかったものを描写しようという選択は正しいのかもしれない。


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