シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)
> 映画『300 <スリーハンドレッド>』の製作スタッフが、壮絶な神々の戦いを描く映画『インモータルズ -神々の戦い-』のド派手な衣装がすごい。この手のジャンルはアクションだけに注目しがちだが、そのアクションが映えるように、古代の勇者のりりしさを衣装により具現化したのは、アカデミー賞受賞歴のある日本人アーティストの石岡瑛子だ。その創作について石岡は「従来の歴史的解釈を飛び越えるのが目標でした。視覚的にもわれわれ独自の神話解釈でやってみたかった」と語った。
映画『インモータルズ -神々の戦い-』場面写真
石岡は持ち前の独創性を生かして、映像の魔術師と称される映画監督ターセム・シンと、映画『ザ・セル』『落下の王国』に続く3度目のタッグを本作で組んだ。ギリシア神話に登場するゼウス、アポロンなどの神々の甲冑(かっちゅう)はすべて黄金色。甲冑(かっちゅう)の腹部は8パックに割れた腹筋がくっきり見えるようになっており、まさに目がくらむほどの斬新なデザインだ。
中でも個性的なのは、世界征服の野望を実現するために、闇の力を手に入れようと画策する邪悪な王ハイペリオンを演じたミッキー・ロークの衣装。兜(かぶと)のデザインが、日本を代表する特撮ヒーローものに登場する某異星人を彷彿(ほうふつ)させる仕上がりになっているのだ。それを見事に着こなしたロークは、この世のものとは思えないほどの威圧感を醸し出している。実は石岡、仮縫いのときはかなり思い切った物を作り、役者に聞きながら「実用的に直していく」とのこと。この甲冑(かっちゅう)の初期デザインがどのようなものだったのか、興味を引かれるところだ。
映画『インモータルズ -神々の戦い-』は、ギリシア神話の世界を舞台に、世界支配をたくらむ暴虐な男の蛮行を阻止すべく立ち上がった勇者の活躍を描くアクション・アドベンチャー。迫力の戦闘シーンをさらに盛り上げる、驚きの衣装にも注目だ。(文・南樹里)
映画『インモータルズ -神々の戦い-』はTOHOシネマズ 日劇ほか全世界同時公開中
似てるかああ???