Movie Walker より(以下一部抜粋)


>10月29日に公開された三谷幸喜監督作『ステキな金縛り』が、2週連続で興行成績No.1をマークし、公開11日間で動員180万人、興収22億円の大ヒットとなった。そこで11月13日、TOHOシネマズ日劇1で、本作の大ヒット御礼舞台挨拶が行われ、深津絵里、阿部寛、中井貴一、三谷幸喜監督と、落ち武者の幽霊・更科六兵衛が登壇。観客には姿が見えない六兵衛だが、劇中同様、存在感をアピールできるようにハーモニカが用意され、それを吹いてのやりとりに観客は大爆笑となった。

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『ステキな金縛り』は、深津絵里扮する三流弁護士・宝生エミが、被告人のアリバイを語る証人として、落ち武者の幽霊・六兵衛(西田敏行)を法廷に立たせるという抱腹絶倒のコメディだ。エミ役の深津は「三谷監督にしか思いつかないお話です。エンドロールまで見逃さずに見ていただきたいです」と笑顔でコメント。三谷監督は「本当に幸せです。こんなに素晴らしい俳優さんに集まってもらって、コメディを作れる自分は恵まれています。阿部さん、中井さんは日本を代表するコメディアンです。深津さんは世界を代表するコメディエンヌです」と語ると、会場から拍手が上がった。

会場には、深津たちの他、六兵衛も来ているとのこと。姿が見えない彼は、質問に対してYESの場合はハーモニカを1回、NOの場合は2回吹くことで意思表示をしてくれるという。三谷監督は「これだけネタをばらしても、つまらなくなる映画じゃないので安心してください」と前置きをしながら、「六兵衛さん、いらっしゃいますか?」と尋ねると、六兵衛は「プー(YES)」とハーモニカを鳴らし、会場は大爆笑に。

深津が「来年、阪神は優勝しますか?」と尋ねると、六兵衛は「プー(YES)」。阿部が六兵衛に「お久しぶりです」と話かけると、三谷監督が「目線がちょっと違います」と、阿部に駄目出し。阿部は笑いながら「僕はもう一本、『麒麟の翼』(1月28日公開)という映画をやりますが、ヒットしますか?」と聞くと「プー(YES)」と答える六兵衛。中井も笑いをこらえつつ、「来年、大河ドラマ『平清盛』で平忠盛役をやるんですが、平清盛とかって会ったことありますか?」と聞くと、またもや「プー(YES)」。その後、「来年、巨人は優勝しますか?」という問いには「プープー(NO)」と答える六兵衛に、「阪神ファンなんですか?」と三谷監督もビックリしている様子だった。

最後に三谷監督は「うまくすれば今年度の邦画No.1に」と堂々宣言。「その前に『コクリコ坂』(公開中)という大きな坂がありますが、何とかそれを乗りこえていきたいです」と力強く語った。劇中の設定を巧みに利用して、ここまで笑える舞台挨拶にするなんて、さすがは日本のコメディキング三谷幸喜。大ヒット街道爆走中の『ステキな金縛り』が、今後どこまで数字を伸ばすか、まだまだ目が離せない。

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