オリコン より(以下一部抜粋)


> 歌手で俳優の福山雅治が20日、さいたまスーパーアリーナで全国19ヶ所56公演、総動員数60万人超のアリーナツアー最終公演を行った。ステージ裏も開放し、本ツアー最大の2万人の観客に360°ぐるりと囲まれる中、約3時間45分、全24曲の大熱演。「僕自身最大のツアーを無事完走することができました」と感謝した福山は、さわやかに投げキッスを振りまき、9ヶ月にわたるロングランツアーを締めくくった。

【写真】のべ60万人を魅了した福山雅治のパフォーマンス

 今回行われたさいたま4公演は当初、3月中旬に予定されていたが、震災直後に同所が一時避難所となったため延期に。実に8ヶ月越しの公演を迎えた福山は「本当は3月21日のデビュー日に、ここで皆さんにお礼を伝えるはずでした。デビュー22年目に突入しました。ありがとうございます」と感慨深げにあいさつした。

 「8ヶ月もお待たせした分、いつも以上に力強いパフォーマンスをお送りします」と宣言し、「HELLO」(95年)、「HEAVEN」(99年)、「虹」(03年)、最新シングル「家族になろうよ」など、オリコン1位を獲得してきたヒット曲のオンパレード。Wアンコールでは、昨年末の『NHK紅白歌合戦』で歌唱した「道標」をアコースティックギター1本で弾き語りし、静かに歌い終えた後の静寂を万雷の拍手が破った。

 2月24日に開幕した自身最大のツアーは、3月11日の東日本大震災以降、チャリティー活動を並行したツアーでもあった。震災後、4都市12公演の開催を見送った福山は、宮城公演を行うはずだった4月9・10日にかけて「24時間ラジオ」で被災地にエールを送り、ニッポン放送に寄せられた義援金は1億円を突破。4月16日にツアー再開以降は、巨大セットを撤去してステージ裏に「東日本応援シート」を新設。収益金の全額を寄付するこのシートは、千秋楽も約1300席が完売した。

 さらに、各会場に設置した義援金BOXの募金は総額約2200万円集まったことを報告。東日本応援シートの収益金とともに「責任を持って被災地に届けます」とファンに感謝した福山は「震災以降、エンターテインメントにできること、僕たちにできることは何だろうと考えてきましたが、その答えをこのツアーで教えていただいた気がします。その答えを持って、これからも音楽活動を続けていきます」と誓った。