シネマトゥデイ


12月4日に控えた英国インディペンデント映画賞(BIFA)の発表に先立ち、レイフ・ファインズとケネス・ブラナーが、それぞれリチャード・ハリス賞とヴァラエティ賞を受賞することに決まったと発表された。

レイフ・ファインズ出演映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』写真ギャラリー

 BIFAの公式ウェブサイトによれば、リチャード・ハリス賞は、映画『ハリー・ポッター』シリーズでダンブルドア校長を演じた故リチャード・ハリス氏に敬意を表し2003年に設立された賞で、イギリス映画界に多大な貢献をした俳優に贈られる。これまでの受賞者に、ジョン・ハート、ボブ・ホスキンス、ダニエル・デイ=ルイスらがおり、昨年はヘレナ・ボナム=カーターが受賞している。映画『シンドラーのリスト』『イングリッシュ・ペイシェント』『ことの終わり』『愛を読むひと』『ハリー・ポッター』シリーズと、ファインズの輝かしい功績には疑いの余地はない。また、最近、シェイクスピアの悲劇「コリオレイナス」の映画化で、監督デビューも果たしている。

 ブラナーが受賞したヴァラエティ賞は、世界の目をイギリスに向けるのに貢献した俳優、監督、作家、プロデューサーに与えられる賞で、過去にマイケル・ケイン、J・K・ローリング、ヘレン・ミレン、キーラ・ナイトレイらが受賞しており、昨年はリーアム・ニーソンが本賞に輝いている。

 ブラナーは、俳優・監督・脚本家・プロデューサーとして、舞台と映画の両方で活躍している。「ローレンス・オリヴィエの再来」と呼ばれており、映画『ヘンリー五世』ではアカデミー監督・主演男優賞にノミネートされるなど、数々のシェイクスピア作品での彼の演技は、世界的に高く評価されている。最近では、映画『マイティ・ソー』の監督を手がけ、また映画『マイ・ウィーク・ウィズ・マリリン(原題) / My Week With Marilyn』では、ローレンス・オリヴィエ役を演じている。

 今年のBIFAに最多でノミネートされているのは、マイケル・ファスベンダーがベネチア国際映画祭で男優賞を受賞した映画『シェイム(原題) / Shame』、ゲイリー・オールドマン主演の映画『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ(原題) / Tinker Tailor Soldier Spy』、ピーター・ミュラン主演の映画『ティラノサウルス』が、それぞれ作品賞・監督賞を含む主要部門7部門ノミネートで賞レースを争う形になっている。昨年は、映画『英国王のスピーチ』が、作品賞・主演男優賞を含む5部門で受賞している。