「そして誰もいなくなった」は孤島に集められ、外部との連絡手段も絶たれた10人の人々が何者かによって一人ずつ殺されていくというお話。「Persons Unknown~そして彼らは囚われた」は孤島ではありませんが外界から隔絶された場所に人々が集められた所からドラマが始まるので、ま、似てると言えなくもないかな、と。大陸の真ん中でも自分達がどこにいるのか分からず、一人で自由に出ていくことも出来ず、外部との連絡もとれないのでは絶海の孤島にいるのと状況はそう変わらないですからね。
違うのはそこに集められた人々はアメリカのあちらこちらから拉致されてきたということです。しかも彼らには自分が拉致された理由が皆目分からない。実はこの拉致されてきた人々が一つの村に集められるという設定は往年のテレビドラマ「プリズナーNo.6」にも似ているのですよ。「プリズナーNo.6」の原題は「the Prisoner」、すなわち「囚人」。ってことは、「囚われた」はここからきているんだな、と思った次第。
「プリズナーNo.6」も「そして誰もいなくなった」もそれぞれのジャンルで傑作の誉れ高く、子どもの頃の私の憧れの作品でした。「そして誰もいなくなった」を読んだ時は感動したものですよ。「プリズナーNo.6」の方は見た人から「スゴイスゴイ」という話だけ聞いて、未だちゃんと見たことはないままなんとなく見たような気になってしまってるというか……なにぶん、古いドラマですので。でもSFドラマとしてはつとに有名でいろんなところで作品について書かれているので、片鱗だけは知っているのです。
かたや推理小説、かたやSFドラマの最高傑作であるこの二つを合わせたような作品、私がTVプロデューサーでも是非作ってみたいと思ったことでしょう。
実際それを作っちゃったプロデューサーはクリストファー・マッカリーで、この方脚本も担当しております。というより彼は脚本家としての方が有名で、かの傑作「ユージュアル・サスペクツ」ではアカデミー脚本賞を受賞しているのですよ。その後の作品にはトム・クルーズ主演の「ワルキューレ」や、もうすぐ公開の「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」、ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーで日本でも大ヒットした「ツーリスト」などがあります。
そういう人がプロデューサー兼脚本家兼ディレクターという心血を注いで作ったようなドラマがおもしろくないわけがない!
試写会で第一話を見ただけで、私なんかもう、続きが気になって気になっていてもたってもいられませんわ!
日本でのテレビ初放送はFOXCRIMEで
2012年1月24日(火)21:00
になります。ううっ、早く続き見たい!!
こちらキャストの皆様。
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アメリカのテレビドラマでは結構知られた方々が登場しております。
この中でリーダー格としてメインで動いているのが真ん中で腕組みしているちょっとがっちり系の男性ですが、遠目でも分かるとおりクリスチャン・ベールによくにたハンサムなんですが、実は「ビバリーヒルズ高校白書」でも屈指の美形だったコリン役のジェイソン・ワイルズなんですよ。いや~、「サード・ウォッチ」以来すっかり逞しくなっちゃって……でもハンサムなままでいてくれて嬉しい!
向かって左端の髭の方は「スピード」や「ツイスター」、「スタートレック ジェネレーションズ」なんかでちょこちょこ印象に残る役を演じていたアラン・ラック。
それと写真には写っていませんが、「スペル」でスチュー役をやっていたレジー・リーも出てました。といっても名前を知ってる人は少ないかもしれませんが、この方は「パイレーツ2,3」とか「ワイルド・スピード」とか一番新しい「スタートレック」とかいろんな映画でよく見かける人なのですよ。わりとこう、すぐ「逃げる」役が多い感じかな? 顔を見たら「おお!」と手を打つ人は結構いるんじゃないかと……そうでもないかな……。
まあいろんな意味で映画ファン、ドラマファン、ミステリファン、SFファンには先が楽しみな作品だと思います。
しつこいようですが、日本での初放送はFOXCRIMEで
2012年1月24日(火)21:00
早く見たいぞお!