>全世界で5億ドルを記録した『シャーロック・ホームズ』(10)の続編『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(2012年3月10日公開)の英米公開を前に、12月8日、ロンドンでヨーロッパプレミアが開催された。出演のロバート・ダウニーJr.、ジュード・ロウ、ジャレッド・ハリスやガイ・リッチー監督らが登場。レッドカーペットイベントの会場のレスタースクエアはあいにくの工事中だったが、会場には本作の公開を心待ちにした国内外800人のファンが詰めかけた。
【写真】『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』のヨーロッパプレミアに登場したキャスト&スタッフ
イベントが開始されると、本作で描かれるジプシーの踊りをイメージした楽隊がレッドカーペットに。舞台「ハムレット」が終了したばかりのジュード・ロウは役作りのためか、ヒゲをたくわえ、黒いニット帽を被り、ややカジュアルなスーツ姿で登場し、ファンサービスに応じた。ジュード・ロウは期待が寄せられるシリーズ三作目について、「君たちの方が僕より良く知っているんじゃないかな! 何を知ってるの?」とはぐらかすも、「前作の時にロバートが言っていたんだけど、みんながもっとこの作品を望むのであれば作り続けたいってね! みんなが喜んでくれたから、今回、二作目を作ったんだ。今回は前作よりも、自信をもって堂々とした気持ちで、前作でみんなが喜んでくれた部分をより掘り下げて、広げて作った。三作目を作るかどうかについて、僕たちに有利な点は、コナン・ドイルの原作にはたくさんストーリーがあるってことだよ。だから僕はまたやりたいと思っているよ!」と語ると、日本のファンに向けても「2月に日本へ行くからね! 皆さん、元気に良い年を迎えてくださいね!」と来日を期待させるメッセージを贈ってくれた。
ロバート・ダウニーJr.も終始笑顔でファンのサインに応じ、マスコミ向け写真撮影でもおどけたポーズをとってサービス。早くも三作目の話が出ており、ロバート・ダウニーJr.もジュード・ロウ同様に、「もちろん! とにかくこの作品が好きなんだし、この作品をとても大切にしているよ。面白いこともたくさんあるんだ! ガイ・リッチーは朝から晩まで撮影に没頭しているしね。だから当然のことかもね」と言及。本作プロデューサーでもある妻のスーザン・ダウニーは来年2月に出産を予定しており、この日はやや大きなお腹に黒いドレスをまとって参加していた。
『ミレニアム』シリーズでヒロインのリスベットを演じ、本作からシリーズ参加となったノオミ・ラパスは、「もちろんありました」とプレッシャーを感じていたことを吐露し、「私は3年前まで英語もできなかったので、この作品は大きなステップでした。ロバートやジュードに思うようについていけるかどうかがわからなかったし、アドリブとか、即興ができるのか、自分の言葉として話せるのが心配でした。しかし、ガイ(監督)、ロバートやジュードのおかげで自分がナーバスだったことや、言葉の心配も忘れていました。私をとても助けてくれたし、愛してくれたし、抱きしめてくれて、受け入れてくれた。だから仲間の一人としてすぐに溶け込めました。とても楽しい撮影でした」と振り返った。前作で成功を遂げたガイ・リッチー監督は本作について、「二作目は前作よりも、より良く、より大きな作品にすると同時に、観客を幸せにしなければいけないので難しいと言える。でも、とにかくチャンスはもらったのだから、全ての条件を満たした作品に仕上がっていることを願っているよ」と、プレッシャーも感じているも、自信ありげなコメントだった。
イベント途中には、ロンドンイベント恒例の大雨となり、ファンはずぶぬれに。マスコミ取材も切り上げざるをえない状況となったが、集まった多くのマスコミやファン、参加キャスト、スタッフたちはイベントを大いに楽しんでいた。