日刊ゲンダイ


 ちょっとやりすぎだ――。NHKの内部からもこんな声が出始めているという。昨年6月に放送された有働由美子司会の「あさイチ」のセックスレス特集に始まったエロ化路線だ。


「あさイチ」はその後、アダルト画像、人妻風俗嬢のインタビューなどを取り上げ、ついにこの10月、骨盤トレーニングの特集で有働が体験リポートで「あっ、あー」とあえぐ姿まで放送。民放も真っ青の事態に。


 それだけではない。ドラマも過激路線を突っ走っている。昨年、鈴木京香と長谷川博己が共演した連ドラ「セカンドバージン」では濡れ場が話題になり、現在放送中の「カレ、夫、男友達」では主演の真木よう子がスリップ姿になり、相手役の徳井義実に騎乗位で挑む姿が放送された。


 このところ、ドラマでのキスシーンなども普通に放送されている。

そして先月、NHK・Eテレの料理番組「楽ごはん」で、グラドルの手島優が講師として出演、胸元が大きく開いた服にエプロン姿で登場し、両手で寄せて胸を強調。ビキニ姿まで流す過剰サービスぶりだった。これには「度を越してしまった」とNHK上層部が会見で語る事態にまで発展した。


 そこで、来年以降は状況が一変する可能性が出てきた。
「NHKの制作マンが目指しているのは高視聴率です。民放にあってNHKにないのは視聴率だけで、スタッフにとってのお手柄も視聴率に尽きます。民放はスポンサーとの関係で過激なことは自重していますが、NHKはその歯止めがない分、過激になれる。でも、行き過ぎは批判の対象となるだけに、今の路線はいったんストップさせるしかないと思います」(事情通)


 腰が引けてる民放よりもチャレンジャーのNHK――。放送界のある種の逆転現象だろう。