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私が住んでるのは地方都市ですが、駅前にエステだったら何件もあります。それぞれ美肌だったり脱毛だったり痩身だったり得意な種目(?)を前面に出してエステの技を競い合ってます。テレビのCM等でも名前を知られた有名どころも結構揃ってるんですよ。

そんな、何不自由ないエステ環境と思われた我が街にも実は足りないものがありました。

免疫美容

これをやってるお店だけは、この街のどこを探してもないんですよね。
私がこの「免疫美容」の恩恵にあずかるためには、はるばる遠く東京の麻布十番まで赴く必要がありました。

麻布十番ですよ、麻布十番。今までテレビでしか見たことなかったわよ、私。そんなところにお店を構えているのがこちら、「パトラ麻布店 」です。
Who killed Cock Robin?  

さすがにお洒落な店構え。

私のようなお上りさんでも一目で分かりました。


「免疫美容パトラ」としっかり金文字で書かれてます。
Who killed Cock Robin?  
ドアからのぞいただけでも分かるように、店内には花と光があふれてました。

居心地のよいお店の中でまずはお茶をサービスされてカウンセリング。そこで一通り「免疫美容」についても教わります。

「免疫」と聞くとまず思い浮かべるのは体の中にあって感染した細菌を退治してくれるあれ(抗原抗体反応)ですが、「免疫美容」の場合はちょっとそれとは違います。ここではとりあえず表皮に存在して皮膚免疫を司るとしてのランゲルハンス細胞に着目しての美容法だとだけご紹介しておきます(インシュリンを出す膵臓のランゲルハンス島とは別物です)。

それじゃ具体的に何が他のエステと違うのかというと、「汚れを浮かせて取る」ことなんですね。え~、そんなの当たり前じゃない、とか思いますが、実はそうじゃないんです。普通のオイルクレンジングは化粧品に使われている油分を同じ油分に溶かして一緒にぬぐいとり、洗い落とすことなのですね。

それに対し、免疫美容で使われるアミノクレンジングは「汚れを文字通りに浮かび上がらせる」というのが決定的に違うんだそうです。

と説明されたところで、最初は「へ~~~?」としか思わなかったです、私、正直なところ。

いや、ホント、「普通のクレンジングと一体何が違うっていうんだろ~」ぐらいな半信半疑な気持ちのまま、施術をうける運びになりましたよ。

こちらが施術台。清潔かつアットホームな雰囲気。
Who killed Cock Robin?  
またこれが寝心地いいんですよ!

今回「フェイシャルコース」なのでクレンジングの他にマッサージもあったんですが、これがもう気持ちよくて! 
かねてから思ってたんですが、マッサージを行うときのエステティシャンの方の指先ってどうなってるんでしょうね。なめらかで、ほとんど力が入ってないような触れ方なのに、でもきっちり仕事をしてるんですからね。私あんまり気持ちよくて、後半ほとんど寝てました。いや、起きていようと努力はしたんですが、無理だったですね。

至福の時がすぎて、もう終わりました~と言われ、お化粧するならこちらでとドレッサーの前に案内され、心地よさにまだぼ~っとしながら鏡を見たら……いつもと何かが違うんです。

何が違うって、鼻。
鼻の頭。
なんか、でこぼこして見える。

よくよく観察すると鼻の頭にプツプツと針で刺したような穴がいっぱいあいていて、それで表面がでこぼこしてるように見えるんですね。

って、ちょっと!
その穴って、要するに毛穴じゃないの~~~!!

つまりですね、パトラの「浮かせて取る」アミノクレンジングで、それまで鼻の毛穴につまっていた汚れが全部綺麗さっぱりはがれ落ちたってことなんですよ。

うっそ~! 私今まで自分の毛穴には問題ないと思っていたけど、それは毛穴に汚れがつまって表面なめらかに見えていただけで、実はこんなに問題抱えてたんかい~~!!

ちょっとショックでしたね。いや、かなり。

クレンジング、きちんとしてるつもりだったのに、こ~んなに毛穴の一個一個にみっちり汚れがつまっていたのかと思うと。

「浮かせて取る」というのはこういう事かと、鏡を見つめながらただただビックリ。ほとんどカルチャーショックのレベルです。15年ぐらい前に北京で公衆トイレに入ったら、ドアも間じきりもなかった、ぐらいな(用は足さずに出ましたよ)。

長年毛穴につめこまれた汚れを全部取って貰って、肌は一段明るくなってくすみもとれててそれは嬉しかったのですが、それよりも「今までの自分のクレンジング」を恥じる気持ちの方が強かったですね。ダメダメじゃん、私。

なんとかショックをのりこえ化粧を始めたものの、せっかく綺麗にしてもらったお肌にまたファンデーションを塗り込むのかと思うと毛穴が心配でいてもたってもいられないというのが心情だったりして。でもまあ、パックリ開いた毛穴ででこぼこした鼻の頭のまま外に出るわけにも行きませんからね。それにしてもアミノクレンジングの実力のすごいこと!

さて、化粧をして気を取り直してから、今度はもう一度身を入れて説明を伺いました。

これがパトラのアミノクレンジングの秘密です。
Who killed Cock Robin?  
+同士が反発するのはイオンも磁石も同じ事ですね。
言うなればアミノクレンジングによって汚れはリニアモーターカーの如く表皮から浮かび上がり、滑り落ちていくということでしょう(磁力じゃなくて電荷ですけどね)。

ここで大事なのは、アミノクレンジングはオイルを使っていないということ。
これはね、カルチャーショックどころか常識を覆されるレベルの驚きでしたよ。

というのも、私なんかは化粧を始めた頃から「化粧品はオイルを含んでいるのでクレンジングオイルで溶かして落として、その後水溶性の汚れは水で洗って」のダブル洗顔が常識とされてましたからね、メイクはオイルで落とすのが当たり前として人生送ってきたもんです。それがお肌には一番いいもんだと信じてね。

ところが最新の研究ではそれがお肌の免疫を司るランゲルハンス細胞を傷める原因となってるらしいのですよ。
 
はい、これがランゲルハンス細胞です。
Who killed Cock Robin?  
妖怪人間もハダシで逃げ出すような妙な格好ですが、見た目の通り「樹状細胞」と言われるものの一つです。あの枝の如くタコのあしの如くうにゃうにゃしてる突起がレセプターとして表皮まで伸び、外部から侵入する細菌やウイルス、化学物質、かび、放射線、紫外線、温熱、寒冷等の刺激や、皮膚内部の状況を常に[2] 脳へ伝達し皮膚の均衡を保つセンサーの役目を担っているのだそうです。

最近の研究で、このランゲルハンス細胞の細胞突起が表皮に形成される皮膚バリアを突き抜けて外界の抗原、異物を取り込むことを発見されたのです。Who killed Cock Robin?  
つまりそれまでは、皮膚バリアの下までしか来ないと思われていたんです。それが常識で、ダブル洗顔なんてのも完全にその常識の上にのっかって考えられてたものなんですよ。角質層というのはいわば死んだ細胞の集まりですから、その上に施すメイクやメイク落としは生きた細胞には影響を与えないだろうと思われていたんです。

でも、実は突起といはいえ、生きた細胞の一部分が皮膚バリアを突き抜けて外界と接しているわけです。細胞膜って脂質で構成されてますから、だからオイルを溶かして汚れを落とすクレンジングによってダメージを受けるのですよ。

これぞ青天の霹靂、いやクレンジング界におけるコペルニクス的転回と申しましょうか。今まで私のやってきたことって何だったの?! の世界です。

幸いなことにオイルクレンジングを使わずともパトラ化粧品 の汚れを「浮かせて取る」アミノクレンジングがありますので心配することはないんですが。

それにしても「常識」なんて、いつでもひっくり返されるものなんですね。その内我が町にも「ない」はずだった「免疫美容」がいつの間にか出来てたりして……。これは是非実現して欲しいけど♪ 

我が町にもあなたの街にもパトラのサロンができますように♪


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