セックス依存症をリアルに描いた問題作『SHAME -シェイム-』日本公開決定
>NYを舞台に、セックス依存症の男の性(さが)をリアルに描く映画『SHAME -シェイム-』が、来年3月に日本公開されることが決定した。同作は、激しいセックス描写により、アメリカでは最も厳しい上映規制NC-17(17歳以下の鑑賞が全面的に禁止)というレーティングがつけられ、日本でも多くの修正を入れなければ<R-18+>(18歳未満は鑑賞禁止)ですら上映が許可されなかったという衝撃の問題作。映像アーティストでもあるスティーヴ・マックイーン監督への入念な刷り合わせと、配給元や海外セラーの説得により日本公開が実現した。
【画像】女性と絡み合うマイケル・ファスベンダー
今回の修正についてマックイーン監督は「日本での上映に問題があるようだから、ヘアーの部分などをぼかしたりしなければならなかったんだ」と語り、「作品を切るわけにはいかなかったから、ヘアー部分がすこしぼやけるくらいなら…と飲むしかなかったよ」と心境を吐露。そのうえで「とにかく日本の皆さんに観てもらうということがとても重要だと思うから、仕方ない」と作品にかける思いを告白した。
エリートサラリーマンでセックス依存症の兄と、恋愛依存症にしてリストカット癖のある妹。全く相容れない2人は、共に生活を送ることで孤独さを一層深めていく。彼はなぜ、そんなにもセックスに傾倒していくのだろうか。同作では「せずにはいれない、しても埋まらない…」セックス依存症の姿をリアルに映し出していく。
主演は、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のマイケル・ファスベンダー。彼は、同作でベネチア国際映画祭 最優秀主演男優賞を受賞。妹役は、『17歳の肖像』(09)でアカデミー主演女優賞に若干24歳でノミネートされ、“オードリー・ヘップバーンの再来”と言われたキャリー・マリガンが好演。今までのイメージを覆す大胆なヌードと鬼気迫る演技にも注目が集まっている。
映画『SHAME -シェイム-』は、2012年3月10日(土)シネクイント、シネマスクエアとうきゅう他にて全国順次公開。