映画.com より(以下一部抜粋)


>第35回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門で、審査員特別グランプリを受賞した原田眞人監督作「わが母の記」の“家族集合写真”を、映画.comが独占入手した。主演の役所広司をはじめ、母役の樹木希林、3人の娘に扮する宮崎あおい、菊池亜希子、ミムラら豪華な顔ぶれで、公開年となる2012年の門出を祝うような雰囲気を醸し出している。

ミムラ&菊池亜希子「わが母の記」で宮崎あおいと3姉妹に

 同作は、国民的作家・井上靖が執筆した「わが母の記~花の下・月の光・雪の面~」3部作をもとに、愛し続けることの素晴らしさ、生きることの喜びを描く10年にわたる、ある家族の物語。幼少期に母・八重(樹木)に育てられなかったことに葛藤(かっとう)を抱き、距離をとって暮らしてきた小説家・伊上洪作が物語の中核を担う。伊上は、妻や3人の娘、妹たちに支えられながら母と向き合い、記憶を徐々に失わせながらも懸命に息子への思いを確かめようとする母の胸中を知るようになる。

 家族写真では、伊上の妻・美津役の赤間麻里子、伊上の妹で長女・志賀子役のキムラ緑子、次女・桑子役の南果歩もそろい踏み。全員が晴れやかな表情を浮かべており、伊上家の温かな人柄がじんわりとにじみ出てくるようなショットになった。

 「クライマーズ・ハイ」「突入せよ、あさま山荘事件」など、社会派作品に定評のある原田監督が、初めて挑む念願の家族ドラマ。風光明媚なロケーションを誇る静岡や長野・軽井沢で撮影を行い、日本的な風景を叙情的に切り取っている点も見逃せず、劇場のスクリーンでどのように映えるのかに期待が寄せられる。

 また、三浦貴大、三國連太郎、真野恵里菜も重要な役どころで出演している。

 「わが母の記」は、4月28日から全国で公開。

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