ニューヨーク、ブルックリン。11歳の子供同士の喧嘩の後、話し合いのため集まった2組の夫婦、リベラルな知識層であるロングストリート夫妻(ジョン・C・ライリー/ジョ­ディ・フォスター)とカウアン夫妻(クリストフ・ヴァルツ/ケイト・ウィンスレット)。冷静に平和的に始まったはずの話し合いは、次第に強烈なテンションで不協和音を響か­せ、お互いの本性がむき出しになっていき、やがては夫婦間の問題までもが露わになっていく。

原作は、パリ、ロンドン、NYのブロードウェイで大成功をおさめ、オリヴィエ賞の新作コメディ賞とトニー賞演劇部門の作品賞、演出賞、主演女優賞を受賞するなど演劇界で高­い評価を受けたヤスミナ・レザの大ヒット舞台劇。出演は二組の夫婦4人だけの室内劇で、リアルタイムの90分で進んでいく痛烈な会話劇に魅了され映画化に挑んだのは、『戦­場のピアニスト』でアカデミー監督賞を受賞し、最新作『ゴーストライター』での評価も高いロマン・ポランスキー。映画化にあたっては出演者達に弾丸のような早口セリフを強­いて、90分をより短縮、さらに濃厚でリアルなドラマに仕上げた。

そして、出演には『羊たちの沈黙』でアカデミー主演女優賞を受賞したジョディ・フォスター、『愛をよむひと』でアカデミー主演女優賞を受賞したケイト・ウィンスレット、『­イングロリアス・バスターズ』でアカデミー助演男優賞を受賞したクリストフ・ヴォルツ、そして『シカゴ』でアカデミー助演男優賞にノミネートされたジョン・C・ライリー、­という豪華演技派のアンサンブルが実現した。スタッフもまた、脚色にあたってはポランスキー自身にヤスミナ・レザが協力。『戦場のピアニスト』でポランスキーと組んだ撮影­のパヴェル・エデルマン、編集のエルヴェ・ド・ルーズほか、プロダクション・デザインのディーン・タヴォウラリス(『ナインスゲート』)、アカデミー賞衣装デザイン賞受賞­のミレーナ・カノネロ(『死と処女(おとめ)』)などいずれもヨーロッパのポランスキー組といえる贅沢な布陣が結集した『おとなのけんか』は、今週金曜(12月16日)よ­り全米公開、早くも2011年度のアカデミー賞レースの本命として注目されている。

監督:ロマン・ポランスキー/出演:ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット、クリストフ・ヴォルツ、ジョン・C・ライリー/脚色:ロマン・ポランスキー、ヤスミナ­・レザ/原作:ヤスミナ・レザ(Yasmina Reza) 戯曲『God of Carnage (原題:Le Dieu du Carnage)』、日本上演タイトル:「大人はかく戦えり」/撮影:パヴェル・エデルマン/編集:エルヴェ・ド・ルーズ/プロダクション・デザイン:ディーン・タヴォウ­ラリス、衣装デザイン:ミレーナ・カノネロ

2012年2月18日(土)TOHOシネマズ シャンテ他にて全国順次ロードショー
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