>1930年代、ナチス・ドイツのアドルフ・ヒトラー総統が台頭するドイツ。大学教授のジョン(ヴィゴ・モーテンセン)は、自身の小説がヒトラーに気に入られ、ナチスへ入党せざるを得なくなる。それはユダヤ人の親友モーリス(ジェイソン・アイザックス)を裏切る行為でもあった。
よき人であろうと心掛ける主人公が、理想と現実との狭間で葛藤するさまがリアルだ。国外脱出を望む親友のためにパリ行き切符を買おうとした際、親衛隊員に呼びとめられたジョンの心情が痛いほど伝わってくる。公開中。1時間36分。(市)
★★★★(満点は★5つ☆は半分)