怪奇現象が起きるホテルに実際に滞在して撮影した話題のホラー作品『ジ・インキーパーズ』とは?主演女優と監督が明かす!

シネマトゥデイ


>映画『トップガン』で美人教官を演じたケリー・マクギリスが出演する話題のホラー作品『ジ・インキーパーズ (原題)/ The Innkeepers』について、主演女優のサラ・パクストンとタイ・ウェスト監督が語った。

映画『トップガン』の美人教官場面写真

 同作は、ニューイングランドにある100年以上の歴史を持つホテル、“ヤンキー・ベドラー・イン”は、2週間後に営業を終了して閉館することが決まっていた。だが、ホテルの従業員クレア(サラ・パクストン)と彼女の同僚ルーク(パット・ヒーリー)が、よく怪奇現象が起こるこのホテルの真実を探ろうと過去に起きた事件を調べ始めたことで、徐々に恐ろしい出来事が起きていくというホラー作品。ケリー・マクギリスは、クレアの幽霊調査をホテルの滞在客として手助けをする女性リアンを演じている。監督は、映画『キャビン・フィーバー2』のタイ・ウェストがメガホンを取っている。

 映画『ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト -鮮血の美学-』などで注目を集めた若手女優サラ・パクストンを主役に抜擢したことについてタイ・ウェスト監督は「実はサラの作品については何も知らなかったが、サラのエージェントが送ってきたプロフィールに目を通すと、僕の知人が監督した作品にサラは出演をしていて、そこで直接知人にサラについて電話で聞いてみたんだ。すると、サラがどれだけ素晴らしい人物であるかがよくわかったんだよ」と知人に勧められたことを告げ、さらに「サラはこれまでの僕が脚本を送った女優の中でも、群を抜いて内容を理解していた。それに、サラは誰とでも打ち解けるタイプで、それが最終的な決め手となったんだ」と明かした。

 ケリー・マクギリスとの共演についてサラ・パクストンは「(数多くのケリーの作品を観てきて)最初は、少し緊張していたの。ただ、幸いなことに映画内でのケリー・マクギリスのキャラクター設定は、過去に女優経験があり現在はスピリチュアル・ヒーラーという役で、主役のわたしは、そんなケリーのキャラクターに最初はおびえている設定だったために、最初はわたしが緊張していてもよかったの。でも製作が続いていくうちに、(セットで)ケリーと話が次第にできるようになり、映画の設定でも、わたしたちのキャラクターは次第に友達のような関係になっていくの」とケリーとの共演を楽しむことができたようだ。

 映画の中心となる“ヤンキー・ベドラー・イン”について「僕が映画『ザ・ハウス・オブ・ザ・デビル(原題) / The House of the Devil』(日本未公開)を撮影した時に、実はこのホテルに泊まっていて、このホテルから撮影現場に通っていたんだよ。その時は、いつも撮影から戻ってきたら、なぜかホテルで不思議なことが起きていたんだ……」とこの奇怪な現象をもとに脚本を書いたそうだ。すると、サラは「わたしはこの不思議な現象の起きるホテルに、ずっと泊まって撮影していたの!」と語り、さらにドアが勝手に閉まったり、テレビが勝手に付いたりするという怪奇現象が頻繁に起き、怖い体験をしたことを語った。

 映画は、サラ演じるクレアと同僚ルークのコミカルなやりとりと、幽霊に立ち向かうシーンが対照的で面白い。サラは次回作に、ジェシカ・ラングやリチャード・ドレイファスと共演する映画『ザ・ビッグ・ヴァレー(原題) / The Big Valley』が控えている。タイ・ウェスト監督の今後のホラー作品も期待されている。


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