シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)


俳優のドン・チードルが企画中の、モダン・ジャズの帝王マイルス・デイヴィスを描く映画について、ドンが「ギャング映画になる」と語っている。

ドン・チードル出演映画『アイアンマン2』写真ギャラリー

 この映画は、マイルスが健康を害し長い休息期間に入っていた1979年ごろの時代を中心に描くもので、ドンは監督とマイルス役を演じる予定。製作は2年ほど前に発表されたが、その後は進展が見られていなかった。

 そんななか、ドンがウォール・ストリート・ジャーナル紙でインタビューに答え、本作について、「マイルスの出生から死までの人生を描く物語にはならない。伝記映画ではなくて、ギャング映画だ。マイルス・デイヴィスが出演したいと思うような作品だ」とコメント。「史実を無視するのではなくて、より複雑に混ぜて描こうと考えているんだ」とその構想について語っている。

 マイルス・デイヴィスを描く映画は、ジョージ・ティルマン・Jr監督の『マイルス(原題) / Miles』も進行中で、こちらはマイルスの息子グレゴリー・ディヴィスが執筆した「ダーク・マガス:ザ・ジキル・アンド・ハイド・ライフ・オブ・マイルス・デイヴィス(原題)/ Dark Magus : The Jekyll And Hyde Life of Miles Davis」をもとに、現在脚本の完成へ向けて動いている。ドンは、「マイルスに関する2本の映画を世界が見てくれるなら、それは素晴らしいことだ。だが、僕たちが作っているような映画は、誰も作ろうとしないと思う。この映画は10年前ならすぐにできるような作品だけど、今はこういう作品はめずらしい。スタジオや予算について取り組み中だよ」と、自身の企画もゆっくりと前進していることを語っている。