岩井俊二が震災後の「日本」「原発」「被災地」を友人たちと語るドキュメンタリー、3月に劇場公開決定!ベルリン国際映画祭へ招待も
シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)
>岩井俊二監督が東日本大震災後に出会ったさまざまな立場の「友人」たちと、震災後の日本について語るドキュメンタリー「friends after 3.11」が映像を追加した劇場版として東京で劇場公開される。昨年BSで放映されたものに映像を追加、ベルリン国際映画祭フォーラム部門への正式招待も決定した。
本作は、宮城県仙台市出身の岩井監督が、女優の松田美由紀をナビゲーターに、震災後ツイッターなどを通じて出会った友人や専門家たちにインタビューを敢行した作品。震災と、それに続く福島第一原発事故を経験した日本の現在と未来について描き、昨年BSスカパー!でオンエアされ話題となった。
本作に寄せたコメント冒頭で「3.11の後、気がつけば、友達がふえていた」としている岩井監督。登場する「友人」には、脱原発を宣言し被災地の講演などに奔走する俳優・山本太郎や原発に代わる自然エネルギーをテーマにした、映画『ミツバチの羽音と地球の回転』の鎌仲ひとみ監督、音楽プロデューサの小林武史、脚本家の北川悦吏子らが出演。
また芸能関係者だけでなく、ジャーナリストの上杉隆氏や岩上安身氏、「原発のウソ」の著者・小出裕章氏、元東芝・原子炉格納容器設計者の後藤政志氏、そして脱原発宣言を掲げて話題となった城南信用金庫の理事長・吉原毅氏など、さまざまな立場の人々へ取材を行っている。
公開初日には岩井監督が舞台あいさつを行うほか、連日ゲストを迎えてのトークイベントを開催予定。劇場版としての公開にあたって映像も追加され、テレビ放送とはまた違った内容になるという。公開は、震災からおよそ1年となる3月10日。岩井監督が震災後、何を思い、何を感じたのかを知り、この機会に、改めて忘れてはいけない真実を思い出す機会となりそうだ。(編集部・入倉功一)
映画『friends after 3.11【劇場版】』は3月10日よりオーディトリウム渋谷にて公開