日刊ゲンダイ より(以下一部抜粋)
<県知事の文句も当然!?>
> 兵庫県知事のクレームも仕方がないのかもしれない。初回視聴率が17.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、大河ドラマ史上ワースト3となる厳しい漕ぎ出しとなった松山ケンイチ(26)主演の「平清盛」。
これに噛みついたのがドラマの“ご当地”、兵庫県の井戸敏三県知事である。10日の記者会見で「私も見たが、まず画面が汚い。鮮やかさのない画面ではチャンネルを回す気にならない。ドラマの人気が出るか出ないかで観光に影響が出る」とカンカン。「NHKに対して改善を申し入れる」というから穏やかではない。
ドラマにまで口出しするとはいったい何サマなのかという気もするが、瀬戸内海に面した自治体が「平清盛」にかける期待度はハンパじゃない。
中国電力が昨年12月に発表した「NHK大河ドラマ『平清盛』放映に伴う広島県内における経済効果」では、清盛ゆかりの観光地等を訪れる観光客が4%(250万人)増加とある。広島県内だけで約202億円もの経済効果と、それに伴う雇用効果を約1840人と試算した。
もちろん、平家の都「福原京」が築かれた兵庫県神戸市、源平合戦の舞台となった四国や山口県など他の自治体も、マツケン清盛でひと商売と、ソロバンをはじいている。
「大河ドラマは地元自治体が集客や町おこしの目的で積極的に誘致運動を繰り広げます。運動が実ってご当地ドラマが放映されたら経済効果は抜群。妻夫木聡が主演した09年の『天地人』では、上杉家の城下町の山形県米沢市で観光客が増加するなど71億円の経済効果があった。10年の福山雅治主演の『龍馬伝』も高知県内の観光客を37万人も増やすなど、234億円の波及効果をもたらしています」(経済ライター)
マツケンの双肩には瀬戸内の“皮算用”がずっしり。大変だ。