Movie Walker より(以下一部抜粋)
>ジョージ・ルーカスが、ハリウッドのレイシズムを批判する発言をしており、彼が製作した新作映画『Red Tails』(全米1月20日公開)も主要キャストが黒人ばかりのため、どこのスタジオも資金を出そうとせず、製作実現までに20年かかったと明かしている。『Red Trails』は、第二次世界大戦で戦った黒人兵士たちの実話に基づくストーリーで、キューバ・グッディング・Jrやテレンス・ハワード、ニーヨなどが出演している。
【写真】主要キャストが全員黒人の『Red Tails』は、製作実現までに20年かかったそうだ
「全てのスタジオに話を持って行ったが、『駄目だ。こういう映画はマーケティングの仕方がわからない』と言われた。彼らは『Red Trails』のような映画の市場が海外には存在しないと考えている。彼らの利益の60%は海外市場から来ているからね。この映画には、主要な役を演じる白人がいない。黒人アクション映画だ。それなりに予算がかかる映画ではあった。通常、黒人映画っていうのは、たとえばタイラー・ペリーの作品のように、低予算で作られる。それにしたって、スタジオは彼の映画を配給しようとしない。そういう作品は、大手ではなく、小さな配給会社が扱うことになるんだ」とルーカスは語ったと英BBCニュースが伝えている。
結局、ルーカスは自らの資金で同作を製作したそうで、The Hollywood Reporterによれば、彼が同作の製作に注ぎ込んだ資金は5800万ドル(約44億5千万円)で、配給コストの3500万ドル(約27億円)も自己負担しているという。