映画.com より(以下一部抜粋)
>西島秀俊が主演する「CUT」が2月上旬から韓国で上映されることが、配給を手がけるビターズ・エンドへの取材でわかった。国内では東京、神奈川、大阪など5スクリーンで公開中で「全国各地から上映のラブコールが届いており、現時点で約20館での拡大公開も決定した」(関係者)。リピーターも多く来場しているといい、旋風はしばらく続きそうだ。
【インタビュー】西島秀俊、イランの名匠アミール・ナデリと探求した飽くなき“映画愛”
インディペンデント映画の監督・秀二(西島)が、亡き兄が残した借金の返済、そして自らの映画愛を貫くため、“殴られ屋”を営む姿が名作映画へのオマージュを随所にちりばめながら描かれる。1月14日には、東京・シネマート新宿でメガホンをとったアミール・ナデリ監督と、共同脚本で参加した青山真治監督がトークショーを行い、シネフィル(熱狂的な映画ファン)同士の熱いトークを1時間以上繰り広げた。
ナデリ監督は「シネマート新宿だけで、すでに7000人以上のお客さんが来てくださり、大変光栄。青山監督の存在が、日本での映画製作を後押ししてくれた。改めてお礼を言いたい」と最敬礼。一方、青山監督はこの日、初めて本作を見たといい「もろ手をあげてすばらしいと言うのは照れくさい。唯一欠点があるとすれば(西島が)体を作り過ぎ。あんなガタイがいいシネフィルはいない」と笑いを誘った。
メールでのやりとりを通して、共同でのシナリオ執筆が進められたといい「やはりセリフは日本人に相談したほうがいいし、青山監督には『自由に書いてください』とお願いした」(ナデリ監督)、「実際に会うと妥協点を見出してしまうので、書きたいことを書いてそのままメールした。アイデアがあっさり却下されることもあり、すごく不愉快だった……。というのは冗談ですけど、とにかくお互いの立場が尊重し合えるようにしたかった」(青山監督)。劇中で西島がシネコンに対する怒りをぶつけるシーンについて、青山監督は「僕が書いたわけじゃない」と弁明。すかさず、ナデリ監督が「いや、書いたのはあなただ」と反論し、場内を大いに盛り上げていた。