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アニメ『宇宙戦艦ヤマト』をリメイク 出渕裕総監督「旅はまだ始まったばかり」(オリコン) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120505-00000318-oric-ent
> 『機動戦士ガンダム』や『新世紀エヴァンゲリオン』に先駆けたSFアニメの金字塔『宇宙戦艦ヤマト』が、38年の時を経て完全新作『宇宙戦艦ヤマト2199』としてリメイクされている。1974年に放送されたテレビシリーズ第1作の全26話を、ほとんどそのままに“ブラッシュアップ”。旧作よりもはるかに緻密で描きこまれた美麗な作画・動画で、人類の危機に立ち向かう宇宙戦艦ヤマトの果てしない旅を描き切る。
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“新作ヤマト”は、第1話と第2話をまとめて「第一章」として、4月7日より全国10館にてイベント上映でお披露目された後、5月25日にBlu-ray・DVD第1巻の発売を控える。今後は4話ずつイベント上映し、パッケージを発売していく予定だ。全26話の最終回まで、道のりは長い。「旅はまだ始まったばかり」と気を張る出渕裕総監督に話を聞いた。
――『宇宙戦艦ヤマト2199』がいよいよ発進しましたね。
出渕監督: 作業としては4年前からやってきた作品。自分たちと“ヤマト”の乗員たちが重なりますね。絶望というか、苦難の中から旅立ったという。ヤマトの旅と同じように、『ヤマト2199』の第七章までの旅もまだ始まったばかりです。最後まで高いクオリティの作品をお届けできるように頑張ります。
――旧作のファンの反応も気になると思いますが?
出渕監督: 自分のなかで美しい理想の『ヤマト』が出来上がっている往年のファンが多いのは、百も承知。旧作のファンを裏切ることなく、若い人にも楽しんでもらえるというバランスを持った作品を心がけました。でも、まぁ元々の『ヤマト』が素晴らしいので、大丈夫だと思っています。38年前のオリジナルの『ヤマト』の第1作は、私がこの仕事をするきっかけになった作品でもありますし、今回『ヤマト2199』を作りながら、改めてリスペクトし、その偉大さを感じています。
――今回のリメイクのポイントは?
出渕監督:毎週1話ずつの放送を続ける中で、作画的に省略されてしまったり、以前と設定が変わってしまっていたり、粗い部分があったのは否めない。そういうころをカチッとつじつまを合わせて、より緻密にブラッシュアップする。当時は気にならなくても、今観るとちょっとおかしいなと思うところを、オリジナルの良さを殺さない形で変えていく。それだけで、今でも十分通用すると思っていたし、その方法論は間違っていなかったと確信しています。
――旧作と新作で特筆すべき違いはありますか?
出渕監督:女子の新しいキャラクターを増やしています。旧作では、森雪がヤマト唯一の女性クルーで、一人ですべてのクルーの健康管理をケアし、看護師として佐渡医師を補佐し、日常は三次元レーダーの監視手も兼ねているなんて、あり得ないですよね(笑)。寝る間も必要だから交代制になってないとおかしいってことで、女子のクルーが増えています。今日び、いろいろなタイプの女子キャラクターがいたほうが、若い人には自然に受け入れてもらえると考えました。
自らの手で『ヤマト』のリメイクをする今回の仕事は「まさに“dream come true”です」と笑顔を見せた。仕事の依頼を受けた時の心境は「青天の霹靂だった」とも。「いまだに、夢見ているんじゃないかと思う時もあります。中3のころ『ヤマト』を見て衝撃を受け、自分でもっと面白い『ヤマト』を描きたいと思い続けてきた。チャンスに恵まれたのは、たくさんの人との縁もありますし、自分も諦めないで夢を語り続けていたのが良かったんだと思う」と出渕監督。初代ヤマトから受け継いだものを、それに縛られることもなく、枷(かせ)になることもなく、新作ヤマトへぶつけている。
『宇宙戦艦ヤマト2199』は、第1話と第2話を収録したBlu-ray・DVD第1巻が5月25日発売。第3話~第6話を第二章「太陽圏の死闘」として6月30日よりイベント上映後、Blu-ray・DVD第2巻が7月27日に発売される。