>片腕をサメに奪われた女性サーファーのベサニー・ハミルトン、日本への特別な思いを明かす(シネマトゥデイ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120609-00000009-flix-movi
映画『ソウル・サーファー』の原作者であり、サメに片腕を奪われたサーファーのべサニー・ハミルトンが、日本への特別な思いを明かした。
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悲劇が起きたのは、ベサニーが13歳のときだった。事故からわずか2か月でサーファーとして復活したものの、以前のようなライディングができず失意のどん底にいたベサニーは、スマトラ島沖地震の直後、津波により甚大な被害を受けたタイに、ボランティアとして訪問。そのとき初めて、本当の絶望から救われたのだと話す。
「津波の衝撃で、笑顔を失くしていたお子さんに出会いました。もう一度笑顔を取り戻してほしくて、その子をサーフボードに乗せて海で一緒に遊んだんです」、子どもはベサニーと遊ぶうちに笑顔を取り戻し、元気にはしゃぎだした。ベサニーは、「子どもの笑顔を見て、自分が事故にあったことの意味を見つけました」と当時の思いを振り返った。
彼女が来日を決めた理由は、ある思いがあったからだと言う。「わたしが一生懸命サーフィンを頑張ることで、誰かが希望や、生きる勇気を見い出してくれるなら、腕を失った価値はあったと思えるのです」と話すベサニーは、昨年日本を襲った東日本大震災のニュースに心を痛めていた。「子どもたちを含め、たくさんの方が津波により家族を失ったと聞きました。わたしは映画を観て、感動してほしいわけじゃない。どうして自分だけ? という思いに負けないでほしい。この映画が、明日を信じて明るく元気に生きていくヒントになればと思っています」と日本への特別な思いを語った。
本作は、サメに左腕を奪われたことで絶望の淵にいたベサニーが、ふたたびサーフボードの上に立ち、サーファーとしての復活を遂げるまでの軌跡をハワイの雄大な自然を舞台に描いた作品。映画『チャーリーとチョコレート工場』で、いつもガムを噛み、勝ちにこだわる少女・バイオレットを演じて注目を集めたアナソフィア・ロブがベサニー役を熱演している。