IMAXで真価を発揮する圧倒的な映像美!リドリー・スコット監督『プロメテウス』特別映像公開(シネマトゥデイ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120621-00000010-flix-movi
20日、リドリー・スコット監督久々のSF作品となる映画『プロメテウス』のIMAX3D試写が行われ、その圧倒的な美しさで描かれた映像世界が明かされた。また、これまで詳細についてほとんどが明かされていなかった本作の魅力を、スコット監督はじめキャスト陣が語る特別映像も公開となった。
リドリー・スコット監督語る!映画『プロメテウス』特別映像
古代遺跡で発見した人類の起源を解き明かすヒントに基づき、宇宙船プロメテウス号で未知の惑星を訪れた科学者チームの、想像を絶する体験を描く本作。『エイリアン』『ブレードランナー』など、エポックメイキングなSF作品を手掛けてきたスコット監督の先鋭的なビジュアルセンスは、初の3D作品となる本作でも遺憾なく発揮されている。
映画の幕開け、地球と思しき大自然をとらえた空撮は、その場に吹く風を肌に感じるような壮大さ。一方、プロメテウス号の船内や惑星の遺跡内など屋内シーンでは、奥行きと共にスクリーンの外に広がる世界を感じさせる、まるで自身が劇中の空間にいるような映像が展開。そのどれもが広大なスクリーンを持ち、3Dと相性バツグンのIMAXを意識した映像となっていることを感じさせる。
乗組員の宇宙服や宇宙船内、小道具といった美術デザインも実に芸術的。これまでスコット監督が創造してきた未来像が、当時の観客の目にどれほど魅力的に映っていたのかを追体験するかのようだ。特別映像内でスコット監督は、本作の脚本が「真実に従って作られている」と語っており、そのリアリティーへのこだわりこそが、劇中のセットや小道具の存在に説得力を与えていることをうかがわせる。
壮大なテーマゆえか、内面を描ききれていない印象も受けるが、思わず目を背けてしまいそうな衝撃シーンに挑むノオミ・ラパスや、アンドロイドを演じたマイケル・ファスベンダーの無垢でありながら怖さを感じる表情、内に秘めた感情を徐々に見せてゆく敵役のシャーリーズ・セロンなど、キャストたちの演技も魅力的。もちろん、彼らが遭遇する未知の存在による宇宙の恐怖も、しっかりと描かれる。スコット監督が手掛けてきた歴史的な作品と並ぶ作品となったかは断言しにくいものの、技術とビジュアルセンスが融合した、IMAX3Dで体験できる最高峰の映像となっていることは確実。クライマックスの展開を含め、劇中に散りばめられた、スコット監督のSF作品ファンならば思わずニヤリとする要素の数々にも注目だ。(編集部・入倉功一)
映画『プロメテウス』は8月24日より全国公開