構想30年! リドリー・スコット監督が人類の起源というテーマを 『プロメテウス』で描いた理由は?(Movie Walker) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120703-00000019-mvwalk-movi
『エイリアン』(79)、『グラディエーター』(00)のリドリー・スコット監督が、地球の古代遺跡から発見された人類の起源を解き明かすヒントを基に描く『プロメテウス』(8月24日公開)。本作のタイトルでもあり、科学者たちが乗り込む宇宙船の名前でもあるプロメテウスとは、ギリシャの巨人神で、人間に火を与えた存在だ。スコット監督は作品のテーマを「この神話は人類と神々、つまり我々人間を創造した存在との関係についての話であり、人類が神に逆らったらどうなるか、という話なんだ」と語る。
【写真】『プロメテウス』はリドリー・スコット監督が「ずっと求めていた特異なジャンルのストーリー」だそう
スコット監督は、1982年にSF映画の金字塔と呼ばれる『ブレードランナー』を作り上げ、近未来を舞台に展開するアンドロイドたちの物語を描き、全世界に衝撃を与えた。そんな作品から30年経った今、誰も知らない人類の起源という壮大なテーマを『プロメテウス』で描いた理由を、「取り組むべき価値のある真実、オリジナリティ、力強さを備えた企画が見つからなかったからなんだ。『プロメテウス』には、これら3つの要素全てがそろっていた」と明かし、「この映画が取り組んだアイデアはユニークで、遠大かつ示唆に富んでいる。『プロメテウス』は私がずっと求めていた特異なジャンルのストーリーなんだ」と話す。その言葉の通りと言うべく、製作総指揮を取ったデイモン・リンデロフも「リドリーの独創的で、大胆かつリアルなヴィジョンには度肝を抜かれた」と振り返るほどだ。全世界に興奮と驚き、そして想像もしなかった『ブレードランナー』を作り上げたスコット監督だからこそ完成させることができた本作。決して触れてはいけないパンドラの箱を人類が開けた時、人類の起源をめぐる物語が人類の終末すら予感させるクライマックスを、その目で確かめてもらいたい。