震災後の東北での花火打ち上げ実現を追うドキュメンタリーがフランスでチャリティー上映!(シネマトゥデイ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120704-00000003-flix-movi
現地時間7月1日、パリのシャンゼリゼ通りそばにあるプライベート上映会場エリゼ・ビアリッツで、ドキュメンタリー『LIGHT UP NIPPON ~日本を照らした、奇跡の花火~』の特別チャリティー上映会が実施され、150人以上の在仏日本人をはじめ、本作に関心を持つパリの人々が参加した。
映画『LIGHT UP NIPPON ~日本を照らした、奇跡の花火~』場面写真
本作は、東日本大震災から数か月後、東北太平洋沿岸部10か所での花火打ち上げを実現しようと奮闘する一人の男性を追ったドキュメンタリー。会場となったエリゼ・ビアリッツはパリの中心地に位置し、ジャン・レノはじめ、多くのフランス俳優や監督たちがワールドプレミアなどで訪れる、現地で最も有名な試写会場。上映会の企画・実施は、現地在住のミシェラン・シェフである松嶋啓介氏と、世界最高峰といわれる老舗カフェのカフェ・ド・フロールで史上初の日本人ギャルソンとしてパリで活躍している山下哲也氏が手掛けた。
フランス人の、それも白人しか雇用されていなかったという、世界で最も有名なカフェで働いて9年目になる山下氏は「日本から遠いフランスという地で生きていて、常に日の丸を背負っているという自負があるが、この映画を通して『自分にも何かできないか』ということを考えさせられた」と上映運営に協力した理由を語る。また作品についても「僕がパリでギャルソンになれたのは、フランスの英雄ナポレオンの“わが辞書に不可能の文字はない”という言葉通り努力したから。(本作における)花火の打ち上げも同じことで、大いに共感できた」と称賛する。
上映では、この日だけでおよそ1,518 ユーロと2000円(約15万4,000円)の寄付金が集まった。会場のリース代はオーナーの好意により無料だったので、全額が今年の花火のため寄付されることに。上映後「震災時にはフランスに居て、ただインターネットなどで流れる映像を見ることしかできなかったので、この映画を観て自分にもできることが見つかった」と寄付をしていたパリ在住の日本人留学生の姿も。原発推進国でもあるフランスに住むパリっ子だけに、中には「フランスには地震がないので、一番安い燃料として原発の依存からは逃れらないだろう」とシビアにコメントをする観客もいた。(記者:高松美由紀)
映画『LIGHT UP NIPPON ~日本を照らした、奇跡の花火~』は7月7日から新宿バルト9ほか公開予定