コミコンのアイドル!? タランティーノが『ジャンゴ』キャストと登場!【コミコン2012】(シネマトゥデイ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120716-00000020-flix-movi


現地時間14日、米サンディエゴのコミコン会場で、クエンティン・タランティーノ監督の新作『ジャンゴ 繋がれざる者』の会見が行われ、キャストのジェイミー・フォックスとクリストフ・ヴァルツらが監督と共に出席した。共演のサミュエル・L・ジャクソンやレオナルド・ディカプリオはスケジュールの都合により欠席した。

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 タランティーノ監督が登場すると、観客から一気に歓声が上がる。癖のある作品を作り続け、映画の知識も豊富な監督は、コミコンファンのアイドル的存在だ。本作については、「南部時代に奴隷だった黒人が、指名手配中の罪人を賞金のため殺すバウンティー・ハンターになり、白人をやっつける話さ」とシンプルに説明。その黒人男性を演じるのがジェイミーだ。

 主役に抜てきされたジェイミーは、タランティーノ監督に「有名な俳優になった君に、奴隷のジャンゴ役が務まるかどうか。すべてをかなぐり捨てて演技してほしい」と言われたと告白。そんな監督にジェイミーは、子ども時代に育ったテキサスで人種差別を受けたことを明かし、その経験を役作りに生かしたという。

 またもう一人の主人公で、ジャンゴを相棒として雇うドイツ系の白人を演じるのがクリストフ。観客から今回は「いい人の役ですね」と質問されると、「いや、わたしの役もジャンゴを必要としていただけですよ。あくまでも持ちつ持たれつの関係ですね」と独特のしゃべり方で答えた。また、「当時の白人男性についてどう思いますか」と聞かれると、「他の白人のことなどは興味がありませんよ」とスパッと言い切り、わが道を行く映画のキャラと重なる一面を見せ、観客を喜ばせた。

 予告編を観る限り、作品には社会問題を扱った深刻な雰囲気はなく、タランティーノ節が炸裂する作風だ。マカロニ・ウェスタンを米南部に置き換え、1970年代のポップなテイストを盛り込んだタイプの作品に見えた。ジェイミーとクリストフのコンビや、ディカプリオが挑戦する悪役ぶりが楽しみだ。(取材・文:こはたあつこ)

映画『ジャンゴ 繋がれざる者』は2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国公開