中国ではバットマンとスパイダーマンが同日公開!知られざる中国のハリウッド映画封切り事情とは?(シネマトゥデイ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120720-00000033-flix-movi
中国が『ダークナイト ライジング』と『アメイジング・スパイダーマン』というこの夏の二大超大作を同日公開する予定だとlatimes.comが報じている。政府が全てのものに目を光らせている中国では、映画の内容はもとより映画の封切り日まで管理されてしまうのだ。
映画『ダークナイト ライジング』写真ギャラリー
一般に新作映画の公開日を決める権利は配給スタジオにあるが、中国では中国政府傘下のチャイナ・フィルム・グループがその権利を独占。アメリカではあり得ない二大超大作のバッティングを聞き、先陣を切って抗議に出たのが『ダークナイト ライジング』のワーナー・ブラザーズ。
「これではスパイダーマンともども定員割れして興行成績に悪影響はなはだしい!」と言ったかどうかは別にして、本作の公開を9月に延期してほしいとチャイナ・フィルム・グループに要請した。しかし結果はなしのつぶて。他国が相手だったら、配給取りやめという手も考えられるが、世界第2位の映画市場である中国に対してそれはできない話である。
実はこの「大作公開日バッティング事件」は今回に限ったことではなく、1週間ほど前には20世紀フォックスの人気アニメシリーズ最新作『アイスエイジ:コンチネンタル・ドリフト(原題)/ Ice Age: Continental Drift』とユニバーサル・ピクチャーズの大ヒットアニメ『ロラックスおじさんの秘密の種』の2本が7月27日に同時公開という発表がなされたばかりだった。
中国映画市場の事情通はlatimes.comの取材に対し、「最近、中国映画がハリウッド映画に押され気味なため、巻き返しを図るべくハリウッド大作映画の封切り日を同じ日にして相殺効果を狙ったのではないか」とコメントしている。今年は他にも大作が複数控えているが、もし中国がこの「バッティング作戦」を続けるようであれば、興行成績に少なからず影響を与えることになりそうだ。