シリーズ3作目だからできたこと。監督が語る『マダガスカル3』(ぴあ映画生活) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120726-00000002-piaeiga-movi
『カンフー・パンダ』シリーズや『長ぐつをはいたネコ』のドリームワークスアニメーションの人気シリーズ第3弾『マダガスカル3』が8月1日(水)から日本公開になる前に、シリーズ全作を手がけたエリック・ダーネル監督がインタビューに応じた。
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『マダガスカル』シリーズは、故郷のアフリカに帰ろうとNYの動物園を抜け出すも、なぜかマダガスカル島に着いてしまったライオンのアレックスたちが行く先々で大冒険を繰り広げる作品。最新作では、なぜかヨーロッパで追われる身となってしまったアレックスたちの冒険が描かれる。
ダーネル監督は1991年にドリームワークスに入り、『マダガスカル』の全作品を成功させたシリーズの中心人物。それだけに愛着も強いが「今までと同じことを繰り返すことだけはしたくなかった。だからこそ、新キャラクターも登場させたし、3Dにしたかった」と振り返る。もちろん、シリーズに対する想いは変わらない。「とても長い時間、キャラクターと付き合ってきたから、スタッフもキャラクターがどう反応し、どう動くかを熟知している。例えばキング・ジュリアンの声を演じたサシャ・バロン・コーエンは収録中に『キング・ジュリアンはこんな長いセリフを喋ったりはしない』とアドバイスしてくれた。映画に関わった全員がキャラクターを深く知っているんだ」。
シリーズを知り尽くしたスタッフが集まった作品だけに、本作は“語り”にムダがないのが大きな特徴だ。アレックスたちがヨーロッパを舞台に大冒険を繰り広げ、華麗なアクションとサーカス・シーンがふんだんに登場する本作の上映時間はなんと93分! 「伝えなければならない物語や要素はとにかく多いし、キャラクターの数も多い。でも、この映画は観客の注意力が続くようなテンポで描くようにした。アニメは実写と違って事前に何回でもやり直すことができるから、スタッフたちと何度も映像を検証して、物語を進めながら同時にキャラクターのことも描く“有機的な展開”を追求したよ」。
上映時間が短いため「ちいさな子どもたちが繰り返し観てくれるとうれしい」と笑顔を見せるダーネル監督だが、自身も二児の父だ。「18歳の娘と15歳の息子がいるんだけど、とても楽しんでくれたよ。ふたりは『マダガスカル』シリーズと共に成長しているからね。ある意味では最も厳しい批評家でもあるんだ。観終わった後も『パパ、良かったよ』ってクールに言われたよ(笑)。ふたりがいるから、私は地に足をつけて映画づくりができるんだろうな」。
『マダガスカル3』
8月1日(水) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー
※3D/2D同時公開