「アベンジャーズ」公開記念 ヒーロー盛り上げる映画看板(産経新聞) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120810-00000134-san-ent


 世界で興行収入を塗り替えている話題作「アベンジャーズ」(14日公開、ディズニー映画配給)の公開を記念し、梅田(大阪市北区)に手描きの映画看板が復活する。

 アイアンマンらヒット作のヒーロー7人がチームとなり、地球を救おうと奮闘するアクション大作。その話題作を後押しするアルミ複合板の手描き看板は、絵の部分が縦4メートル×横10メートルの特大型。八條工房(同西成区)の映画絵アーティスト、八条祥治さん(56)が1人で手掛ける。

 先月25日から制作開始、12日完成予定。HEPナビオの外壁に掲げられる。同所に手描き映画看板がかかるのは10年ぶり。八条さんは「こんな大きなサイズは初めて」と笑う。看板は20枚のパーツに分けて制作。投影機で元原稿を直接看板に映しながら下絵を描き、下塗り後、陰影の濃い部分から仕上げていく。

 彫りの深い外国人男性の顔は描きやすいが、衣装部分は難しかったとか。色彩は元原稿よりも明るくした。「映画看板はいかに細かい線を省略し、強調する部分を大胆に強く描くか。後ろに下がってバランスを見て描いています」

 映画看板を描いてきた父、孝昌さんに師事。平成19年に父が他界し、1人で手掛ける。現役で映画看板を手掛けている職人は、全国でも数人と言われる。かつて親子で多くの劇場を担当していたが、映画看板を掲げる劇場が減少。いまは浪速区の新世界国際劇場の看板制作のみという。

 「手描きの映画看板は迫力あるな、と懐かしんでもらえたら。初めて見る方も楽しんでもらえると思う」