『桐島、部活やめるってよ』お蔵入りの幻のポスタービジュアルを初公開!(Movie Walker) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120810-00000004-mvwalk-movi
第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウの同名小説を、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(07)の吉田大八監督が神木隆之介主演で映画化した『桐島、部活やめるってよ』(8月11日公開)。完成直前まで行きながら、陽の目を見ることなくお蔵入りしてしまった、本作の幻のポスタービジュアルが初公開された。
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このポスタービジュアルに散りばめられたのは、教室や体育館、廊下、校舎裏など学校における色々な光景、様々な部活動の風景、高校生たちの繊細な思いを切り取った表情など、まさに高校という一つの世界を切り取ったかのような、瑞々しさあふれる写真ばかりだ。美術館で絵画を一枚、一枚じっくり観賞するのと同じように、じっくり眺めたくなるような趣のあるビジュアルに仕上がっている。
ところが、印刷直前の色校段階で、このビジュアルはお蔵入りになってしまったのだ。その理由について、渡辺尊俊宣伝プロデューサーは、現物サイズのポスターデザインを見て、「違う」と感じたそうだ。「このポスターデザインで勝負しよう!と確信して進めていたのですが、最後に感じた違和感は、言い換えると、ポスターが“良い子”の佇まいだったんです。この映画は、一筋縄ではいかない“やんちゃな子”。そう思って一から作り直しました。タイトルにある“桐島”が不在のまま物語が進んでいく。主演の神木隆之介が“桐島”ではない。というこの映画、どう宣伝すれば良いんですか!と初めは思いました。映画の登場人物と同じように、すっかり僕自身が桐島に振り回されています(笑)」と、自身の判断でデザインを覆した理由について振り返る。また、このビジュアルに使用されているキャッチコピーも、実際のポスタービジュアルにある「全員、他人事じゃない。」ではなく、「っざけんな、桐島!」と全く違う言葉が書かれており、宣伝サイドが本作をどうPRしていくのか、試行錯誤をしていた過程も垣間見ることができる。
映画鑑賞後に見ると、映画の興奮がよみがえるということで、最終的にこのビジュアルは劇場パンフレットの表紙に使用されることになった。劇場で鑑賞された後は是非ともパンフレットを手に取ってもらいたい。