深津絵里、“踊る・恩田すみれ”誕生を語る(オリコン) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120818-00000314-oric-movi
国民的人気作の完結編となる『踊る大捜査線 THE MOVIE 新たなる希望』の公開を控え、1997年のドラマ放送から“恩田すみれ”を演じ続けてきた女優・深津絵里が、ORICON STYLEのインタビューに登場。“すみれさん”誕生秘話、そして織田裕二演じる主人公・青島俊作との長きにわたる“微妙な関係”について、一人の女性として本音を語った。
【踊る特集】織田裕二が語る「青島俊作にとっての恩田すみれとは?」
今回の劇場版で“ファイナル”と知らされた当初、「ショックという気持ちにはならなかった」と意外な一言を漏らす深津。ドラマから劇場公開作が決定した当時の方が驚きは大きく「映画にしていいんですか?」というとまどいもあったといい、「毎回これが最後と思いながら撮影現場に臨んでいました。そして、結果的に4作も映画を撮り続けることができて。よくここまで続けられたなという感動の方が大きいです」。
実は、深津はこれまでに同作以外で、女刑事を演じたことが無い。「当時はなぜ私が刑事役なんだろう? という大きな疑問がありました」と、思いもよらないオファーだった。しかし「完璧なヒーローの刑事ではなく、刑事もサラリーマンなんだ。そんなドラマを作りたいとお聞きして。それなら私にも役に立てるかもと」。こうして、カップラーメンを常食とし、男社会のなかで気丈に仕事を全うするも、時に心の傷と向いあう、繊細な“すみれさん”が誕生したのだ。
“踊る”が完結を迎え、誰しも気になるのは青島刑事とすみれさんのその後。「よく15年間も微妙な関係を続けていますよね」と苦笑いだ。一人の女性として「青島くんの魅力は器用にいろいろなことをこなさないところ。そこが人間として信用できるし、魅力的です」。ファイナルでは「ものすごく劇的でドラマチックな展開がある! というわけではないのが、『踊る』らしさではあるのですが、二人の距離感はしっかり描かれています」と、含みを持たせた。
無事にクランクアップを迎えたが、今もまだ終わるという実感が無いという。「たぶん、映画が公開されて劇場に足を運んでくれるお客さんの姿を見たときに初めて終わりを感じるのかもしれないですね。今までは、毎回これが最後だと思ってきたのに、いざ『ファイナル』となると終わる気がしないって、不思議ですね」と、静かに笑みを浮かべた。
映画『踊る大捜査線 THE MOVIE FINAL 新たなる希望』は9月7日公開。