『コクリコ坂から』がノルウェー国際映画祭で上映!ティーンエイジャーたちから大絶賛!(シネマトゥデイ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120824-00000027-flix-movi


宮崎駿が企画と脚本を手掛け、息子の宮崎吾朗が監督を務めたアニメ『コクリコ坂から』が現地時間21日、第40回ノルウェー国際映画祭で上映された。同映画祭で今年上映された日本映画は、本作が唯一となる。

 同作が選出されたのは、15歳以上の若者に見せたい作品を上映する15+部門。同映画祭にはもともと子ども映画部門はあったが、ドイツ・ベルリン国際映画祭がティーンエイジャーに向けた「ジェネレーション14プラス部門」を設置したことに触発され、新たにターゲットを分けた作品を集めたという。

 プログラマーのトーニャ・ハーダースン氏が「同世代の姿を真摯(しんし)にとらえた力強い作品を、若い観客に観てほしい」と今回選んだのは、日本同様に米国で深刻化しているいじめ問題を追ったドキュメンタリー映画『ブリー(原題) / Bully』(リー・ハーシュ監督)など4作品。

 『コクリコ坂から』が選ばれた理由には、日本映画の公開が年に数本と非常に少ないノルウェーにあって、ジブリアニメが毎作上映され、固定ファンが付いていることが挙げられる。ハーダースン氏は「ハウゲスンと同じ港町を舞台にしていながら、全く違う文化を持っていることに触れる良い機会。それに宮崎アニメに登場する女の子たちは本当に働き者なんですよね。なので教育上も良いし、何より絵が美しい」と大絶賛している。

 上映には映画祭が狙いとするティーンエイジャーはもちろん、低学年の女の子も駆け付けた。日本からのゲストは誰も来ていないのにもかかわらず、上映が終わった瞬間、自然と会場から拍手が沸き起こっていた。

 またこの日、子ども映画部門ではスウェーデンのアニメ『タイガー&タトゥー(英題) / TIGER&TATTOOS』の上映に地元の小学生400人が招待された。ノルウェーのアカデミー賞ことアマンダ賞でも、最優秀子ども映画賞が設けられており、映画を教育の一貫として積極的に推進している同国の姿勢が表れていた。