ハリウッドでも違和感ナシ。岩井俊二が“女優・蒼井優”の魅力を語る(ぴあ映画生活) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120828-00000001-piaeiga-movi
岩井俊二監督、8年ぶりの長編劇映画となる『ヴァンパイア』に蒼井優が出演している。カナダを舞台に外国人キャストを起用し、全編英語で撮影された本作で、岩井監督はなぜ蒼井をキャスティングしたのだろうか?監督の最新コメントが届いた。
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本作は、表向きは誠実な教師でありながら、自殺サイトで血の提供者を探しているサイモンが“死にたい少女たち”に寄り添ううちに、しだいに少女たちに感化されてゆく様を描いた作品。岩井監督が脚本、監督、音楽、撮影、編集、プロデュースを手がけ“変態な純愛物語”と自称するドラマを完成させている。
本作はカナダが舞台だけに、ドラマや映画で活躍するケヴィン・セガーズや、『クジラの島の少女』で注目を集めたケイシャ・キャッスル=ヒューズ、レイチェル・リー・クックら多く外国人俳優が出演しているが、蒼井は劇中に登場する日本人留学生・ミナを演じている。岩井監督は「物語のクライマックスに大きく関わって行く」というこの役柄について「ごく自然に蒼井優が浮かび、本人に相談した」と振り返る。思い返せば、蒼井は岩井監督が2001年に発表した映画『リリイ・シュシュのすべて』で映画デビューを飾り、2004年の『花とアリス』でも岩井作品に出演。今回のオファーについて蒼井は、岩井監督曰く「海外のオーディションでは実年齢だと幼すぎると言われるので高校生役はちょうどいいはずだ、と本人もやる気満々」だったそうだ。
8年ぶりの長編映画のキャスティングの際に“ごく自然”に名前が浮かぶほど、蒼井に信頼を寄せている岩井監督は、本作の撮影を終えた後も「ハリウッドと日本では演技の方法論が随分違うが、蒼井優はどちらでもまったく違和感がない。言語の壁はあるけれど、それがなければ中国でも韓国でもヨーロッパでも活躍できる女優だと思う」と分析する。前2作で観客に強烈なインパクトをもたらした“岩井俊二×蒼井優”が、最新作『ヴァンパイア』でどのようなドラマを見せてくれるのか、9月15日(土)の公開を楽しみに待ちたい。
『ヴァンパイア』
9月15日(土)シネマライズ他にて全国順次公開