セクシー女ナチスを演じた美人女優に電話インタビュー!ドイツでも大人気のナチ侵略映画語る!(シネマトゥデイ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120910-00000030-flix-movi
月の秘密基地にひそんでいたナチスが地球を侵略しに舞い戻る、という衝撃の内容が話題の映画『アイアン・スカイ』のヒロインを演じたドイツ人女優ユリア・ディーツェが、このブッ飛んだ設定の本作について語った。
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本作は、ドイツのベルリン国際映画祭でプレミア上映を実施。ユリアは「ドイツではナチをジョークのネタにするのはタブーなの。正直言って、ドイツの観客に観せるのが一番難しいと思っていた。でも上映中の彼らの反応は最高に良かったの。映画の最中も笑い、手をたたいて喜んでくれた。最後はスタンディングオベーションだったんだから!」と上映を振り返る。
そんな彼女が演じるのは、ナチスの思想を月面ナチス・第四帝国国民に伝えることを職務とする、ナチスの月面青年団伍長にして地球学者のレナーテ・リヒター。妄信的なナチス党員を演じることについては「わたし自身ユダヤ人の友達も多いし、ユダヤ人のボーイフレンドと5年ほど付き合ったこともあったから、確かに葛藤(かっとう)はあったわね」と述懐。しかし熟考の末、この役を演じることにしたといい、「レナーテは、最終的には(地球の思想に触れて)反ナチになるし、それならいいかなと思って。ナチスの思想は大変愚かなもの。ユーモアを通して、ナチスを笑い飛ばすのはとてもいいことだと思う」と語った。
また本作は、「ナチスが月から攻めてくる!」という設定が世界中の映画ファンやSFマニアの関心を集め、何と約1億円もの製作費カンパを集めてしまった。中には日本人からのカンパもあったという。またイギリスでは、DVD販売を促進するため、配給会社が劇場公開を1日に限定する旨をアナウンスすると、全世界のファンが猛抗議。その結果、イギリスでも通常上映が行われることになった。
ユリア自身、ファンの作品に対する熱気を肌で感じるそうで「ベルリンのスーパーマーケットで果物を買っていたら、後ろから『レナーテ! 大好き!』という声がして、振り向くと3人の男性がわたしにひざまずいていたの。恥ずかしくて『ちょっと静かにしてよ』って慌てちゃったけど、ファンの方に愛されているなという実感があって、すごくうれしかった」と笑顔で語る。それほどまでに世界中の映画ファンを熱狂させた作品が、いよいよ日本でも公開を迎える。(取材・文:壬生智裕)
映画『アイアン・スカイ』は9月28日より全国公開