奇跡の双子アナベル&イサベルが来日 臓器提供の重要性訴える(映画.com) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121008-00000006-eiga-movi


難病を乗り越えた日系双子姉妹の軌跡を追ったドキュメンタリー「ミラクルツインズ」の先行試写会が10月7日、都内で行われ、来日中のアナベル・ステンツェルとイサベル・ステンツェル・バーンズの双子が講演会を行った。

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 「嚢胞性線維症(のうほうせいせんいしょう)」という肺の遺伝性難病をもって生まれてきた日系アメリカ人の双子、アナベル・万里子とイザベル・百合子は、苦しいセラピーや入退院を繰り返しながらも、互いに支え合い前向きに生きていた。やがて臓器移植によって健康な肺を手に入れた2人は、自分たちの病気や臓器移植の必要性を多くの人に伝えるため、ソーシャルワーカーとなって支援活動をはじめる。

 姉のアナベルは、「人生はとても大切なもので1度しかチャンスがない。映画を通じて、健康に対する価値や深く呼吸できることの喜びを感じてほしい。臓器提供は死について考えることだし個人的な決断だけど、誰かの人生を救うことができる。まずは仲間や家族と話し合ってほしい」と語りかけた。また、自分のように難病を抱える人々には「同じような病気をもった人々を知り、悩みを分かち合うこと。自分の身体を好きになること」などアドバイスした。

 妹のイサベルは、「生まれもっての難病だったので、子どもの頃からそれが普通のことだった。それはある意味幸運なことで、今でも自分は幸せだと思っている」とポジティブ。心身ともにつらい時期もあったが、「悲しんだり落ち込んだりすることを自分に許したら楽になれた。大丈夫なフリをすることが一番良くない。良い未来が待っていると信じ続けることが大切」と語った。また、「私は良い家族や医師たちに恵まれ、とてもラッキーだった。ドナー家族がいつも自分を見ていると思うと、人生は最大限に生きることができるもの」と周囲への感謝を述べていた。

 2人の母・ハツコさんも会場に駆けつけ、「2人は生まれた時から未熟児で、私は『何でもするから助けて』と神様にお願いしたことを覚えている。それからはすべてを諦めて2人に尽くした。そして人間というのは本当に強いのだと、人生には生きるに値する素晴らしいものが待っているのだと知った。この経験を活かし、人々に尽くしながら余生を生きていきたい」としみじみ語った。

 「ミラクルツインズ」は11月10日より公開。