聖地巡礼気分に!? 『のぼうの城』はエンドロールも席を立たないで!(Movie Walker) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121030-00000086-mvwalk-movi


映画館へ映画を見に行った際、最後のエンドロールが流れるや否や、席を立ってしまうという人も多いのではないだろうか。劇中のキャラクターが改めて登場するピクサー作品やNG集が流れるジャッキー・チェンの作品など、エンドロールそのものも楽しみの要素となっている作品もあるが、ただ単に出演者やスタッフのクレジットが流れるだけというケースが大半なので、見ていても仕方がないと思われるのも致し方ないところ。なかにはエンドロールの後に仕掛けがあるので、席を立たないようにと注意を促すケースもあるが。

【写真を見る】現在の石田堤。写真のように再整備された場所も、土が盛られて他よりも小高くなった場所もある

11月2日(金)公開の『のぼうの城』も、実はエンドロールに仕掛けがあるのだ。この物語の舞台となった忍城があった、現在の行田市の風景が映し出される。戦の際、佐藤浩市演じる正木丹波守利英が、石田軍の武将と一騎打ちをした佐間口、同じく山口智充が演じた柴崎和泉守が自慢の怪力を披露した長野口ほか、下忍口、谷郷口、持田口といった城門が、それぞれ佐間、長野といった具合に現在も地名としてそのまま残っており、それを映した交通看板や、秩父鉄道の持田駅などが登場する。

また、石田三成が水攻めの際に本陣を構えた丸墓山古墳や、利根川や荒川の水を引き入れ、堰き止めるために作った堤の一部が石田堤の名称で残っており、今から400年以上前の出来事が決して絵空事ではなく、現在につながっているのだという事実を実感させてくれる。

本作のエンドロールを見れば、映画のロケ地などを訪れる、いわゆる“聖地巡礼”をした気分にもなれるはず。もちろん、本作を見て、舞台となった行田に興味を持って実際に足を運んでみれば、さらに作品の世界観をより深く楽しめることだろう。