ユアン・マクレガー、ダサかわ“中年”役に「俳優冥利に尽きる」(cinemacafe.net) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121116-00000013-cine-movi
砂漠の国・イエメンで、「鮭釣りをしたい」という大富豪の一言をきっかけに立ち上がった無謀なプロジェクトを描く『砂漠でサーモン・フィッシング』。本作でこの無理難題の先導者として選ばれたのは、ジョーンズ博士。この主人公を演じたユアン・マクレガーが、本作でこれまでに見せたことのない“中年男”としての魅力を放っているようだ。
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大富豪の思いつきで生まれた、バカげた仕事を依頼された水産学者・ジョーンズ博士。イエメンで鮭釣りなど「不可能」と一蹴するが、英国外務省も中東との緊張緩和のために支援を決定。首相まで巻き込み、荒唐無稽な企画は立派な国家プロジェクトに急展開していくが──。
ユアン・マクレガーと言えば、言わずと知れた青春映画『トレインスポッティング』を始め、『スター・ウォーズ』シリーズのジェダイ役、巨匠ロマン・ポランスキー監督のサスペンス作『ゴーストライター』、ジム・キャリーと共演した『フィリップ、きみを愛してる!』などなどジャンルに囚われることなく、演じてきた役柄は多岐にわたり、その奢ることのないイケメンぶりと高い演技力で多くの女性ファンの支持を得てきた。しかし! 本作で見せるのは、これまでにない“中年男”という役柄。年の頃も現在41歳と、ユアン自身、ミドルエイジなわけだが、本作で演じているのはスマートに微笑みを称えたナイスミドルではなく、あくまでも中年の“オジサン”なのだ。
演じるのは、無理難題を持ちかけられたサエない水産学者・ジョーンズ博士。釣りだけを生きがいにする堅物学者だ。原作「イエメンで鮭釣りを」(白水社刊)では、主人公・ジョーンズは壮年期という設定だったこともあり、ユアンを配役とするのに原作ファンからは「若すぎるのでは?」という意見もちらほら…。しかし、本作を観ればそんな意見など一蹴されるほどの見事な“中年”ぶりを発揮している。そんな堅物のジョーンズをやり込める、エミリー・ブラント扮するバリバリのキャリアウーマン・ハリエットとの掛け合いでは、クスリと笑いつつも、ジョーンズが何だかちょっぴり可哀想に思えてきたりも。
この役を演じたことについてユアンは、「これは、信じることについての物語だ。ジョーンズは、最初は何も信じない男だったが、シャイフ(大富豪)とハリエットとの出会いを通して人生を取り戻すんだ。そして、鮭がイエメンの川を上ってくることさえも信じ始める。彼の変化は素晴らしくて、それを演じられたのは俳優冥利に尽きるよ」と語っている。
“中年”のちょっと頑固で、少し疲れていて、強がっているのに実際には強がり切れてない姿に、なんだか可愛くて胸キュンしてしまう女子は少なくないはず。そんなダサかわいいユアンの魅力にぜひ注目してみて。
『砂漠でサーモン・フィッシング』は、12月8日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。