女性監督によるR18+作品『ふがいない僕は空を見た』と『秘密のオブジェクト』が公開(Movie Walker) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121116-00000025-mvwalk-movi


タナダユキ監督が窪美澄の同名小説を永山絢斗&田畑智子のW主演で映画化した『ふがいない僕は空を見た』が11月17日(土)に、イ・ヨンミ監督が40歳女性の性心理を描いたラブストーリー『秘密のオブジェクト』が12月1日(土)に公開される。実はこの2作品、女性監督によるR18+指定作品なのだ。

【写真を見る】『秘密のオブジェクト』は40歳の女性大学教授が21歳の男子学生に密かに抱く、リアルな性への欲求を描いている

『ふがいない僕は空を見た』は、アニメの同人誌販売イベントで出会った男子高校生(永山絢斗)と、コスプレが趣味の主婦(田畑智子)の関係を大胆な性愛描写と共に描き出した衝撃作。一方の『秘密のオブジェクト』は、40歳の女性大学教授と、オム・ファタールな21歳男子学生の年の差恋愛を描いたラブストーリー。40歳女性の隠された性心理や、男子学生の隠された過去と思いを、ふたりの近くにいるコピー機とカメラ(=オブジェクト)が代弁するという独特な手法を用いて描き、本年度のLA国際女性映画祭で最高賞を受賞した傑作だ。

2012年は、蜷川実花監督の『ヘルタースケルター』をはじめ、サラ・ポーリー監督の『テイク・ディス・ワルツ』、西川美和監督の『夢売るふたり』と女性監督によるR指定作品が多く公開されている。

そんななか、主婦と年下男性の年の差恋愛という共通点を持つ『ふがいない僕は空を見た』と『秘密のオブジェクト』は、どちらも日常の生活の中で、誰にでも当然のように存在するものとして性を描き、生きていることを実感するためなど、より充実した自分自身のための行為として性描写が登場する。劇中の性描写のあり方や、現代女性の性への意識が変化しているのかもしれない。この晩秋は、女性監督が描く性がテーマの2作品に注目してみてはいかがだろうか