ジェームズ・ボンドのパートナーを演じたナオミ・ハリス、助演役に満足している理由とは?(シネマトゥデイ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121204-00000007-flix-movi


映画『28日後...』で注目を集め、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズではティア・ダルマ役を演じていたイギリス出身の女優ナオミ・ハリスが、新作映画『007 スカイフォール』について語った。

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 同作は、MI6のエージェントとして活躍するジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)とイブ(ナオミ・ハリス)は、トルコでの作戦を決行中に、仲間であるMI6の工作員が殺され、ハードディスクを奪われてしまう。そのディスクには、テロ組織に潜入しているNATOの工作員の情報が収められているため、彼らと上司M(ジュディ・デンチ)はディスクを奪い返すために動き出すが、思わぬ落とし穴が待ち受けていたというアクションスリラー作品。

 舞台監督を務めてきたサム・メンデス監督の演出について「舞台経験のある監督には(演出面で)驚かされることがあって、それが俳優にとっても役に立つの。監督の中には、撮影技術の経験を経てから監督になり、照明やアクションのシーンには詳しいけれど、どのように俳優と話して、俳優を演出すれば良いのかわかっていない監督がいるの。一方、舞台出身のサムは俳優に主に関心を示し、俳優を説得させる言葉を持ち合わせているわ。彼の演出は的確で要領を得ているため、大きな違いがあるわね」と語った。

 今作では、007シリーズ特有の派手なアクションが繰り広げられ、イブ役を演じたナオミもジェームズ・ボンドに負けないくらいのアクションをこなしている。「撮影に入る前の2か月間、週5日、毎日2時間のトレーニングをしてきたの。主に、ヨガ、ランニング、サーキット・トレーニング(筋力と持続力を養うために、数種の運動を繰り返し循環して行う運動)を行っていたわ。それから、マシンガン、ライフル、普通の拳銃などの射撃のトレーニングにも参加したの。さらに、(映画内では彼女が車を運転しているため)スタントの人たちがやるようなスタントドライヴもこなしたわ。撮影前にかなりの準備をすることになったの」と自信をもって答えた。

 これまでナオミは助演役が多かったが、主演に挑戦することはないのだろうか。「不思議かもしれないけれど、わたしはむしろ助演役の方が好きなの。それは、主演俳優には大きなプレッシャーを感じるから。実は、ちょうどわたしが撮影を終えたネルソン・マンデラの伝記映画『ロング・ウォーク・トゥ・フリーダム(原題) / Long Walk To Freedom』で、主役を演じたイドリス・エルバは、イギリス出身なのにネルソン・マンデラ役を演じたことで、多くのメディアから疑問視されたけれど、マンデラの元妻ウィニー役のわたしは、彼と同じイギリス出身にもかかわらず、(助演であるため)何も疑問視されなかったの。だから、誰にも期待もされず、役柄についても問いただされずに、キャリアをスタートできたのはラッキーだったのかもしれない」と明かした。

 最後にナオミは、以前にケンブリッジ大学で心理学を学び、その経験を通して役柄を構築していっていること付け加えた。映画は、上司Mとジェームズ・ボンドの関係と、パートナーとして行動を共にするイブの活躍が見所の作品に仕上がっている。『007 スカイフォール』は、12月1日より公開。