『007 スカイフォール』にアカデミー賞候補の可能性が浮上!その理由とは?(シネマトゥデイ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121207-00000023-flix-movi


世界各地で爆発的なヒットを記録し、日本でも正月映画の先陣を切って公開され、週末ナンバーワンの興行成績を上げた『007 スカイフォール』に、アカデミー賞作品賞候補の可能性が出ていると話題を呼んでいる。そこにどんな理由があるのかを探った。

映画『007 スカイフォール』写真ギャラリー

 この可能性は、Deadline.comを筆頭とする米国のメディアですでに報じられている。エンタメ映画には厳しいジャッジを下しがちなアカデミー賞だが、ドラマ性の高い作品作りに定評のあるサム・メンデス監督の手腕により、本作はただのエンタメ映画にとどまらない質の高い仕上がりになっている。

 そのほか、脚本のジョン・ローガン、撮影のロジャー・ディーキンス、音楽のトーマス・ニューマンら主要スタッフはノミネートの常連ぞろい。またアカデミー会員向けの特別試写が満員になっている点、視覚効果部門のノミネート前の最終候補10本に残っている点など、それなりの根拠があるようだ。

 何よりの追い風は、アメリカで劇場公開されるや、これまでにない熱狂を呼び起こしていること。シリーズ最高のオープニング興行成績を上げたばかりか、批評家のレピューも軒並み好評を博している。さらに観客のウケも抜群に良く、辛口の採点サイトとして知られているRotten Tomatoesでは、この手の娯楽作には珍しく90パーセント以上の熱烈な支持を受けているのだ。これは賞レースの本命とみられているスティーヴン・スピルバーグの『リンカーン』に匹敵する数字である。

 アカデミー賞では2009年から、作品賞のノミネート枠が5作品から10作品に拡大され、ブロックバスター映画にも門戸が開かれるようになった。これだけの根拠がそろうと、シリーズ初の作品賞ノミネートも決して実現不可能ではないように思われる。日本時間の2013年1月10日のノミネーション発表を楽しみに待ちたい。(猿園楽)

映画『007 スカイフォール』は全国公開中