あのレオ様が、『ジャンゴ…』で満を持して“極悪非道キャラ”に!(ぴあ映画生活) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000001-piaeiga-movi
来春に公開されるクエンティン・タランティーノ監督の最新作『ジャンゴ ?がれざる者』。本作で注目を集めそうなのが、タランティーノとは初タッグとなるレオナルド・ディカプリオの怪演だ。
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思えばレオナルド・ディカプリオくらい困難なキャリアを強いられたスターもいない。天才子役からの脱皮というお決まりの難関は大前提として、歴史的大ヒット作『タイタニック』の主演俳優というレッテルからはどうあがいても永遠に絶対に逃れられないからだ。あれだけの代表作に取り憑かれた以上、タイプキャストに甘んじてスターの座にしがみつくか、敢えてメインストリームに背を向けるか、成功に溺れて身を持ち崩すか、普通に考えると三択しかない。しかしながらレオはいずれの道も選ばず、スコセッシやスピルバーグ、リドリー・スコットら巨匠中の巨匠と組むことで、着実に王道のキャリアを積み重ねてきた。
そんなレオが、満を持して極悪非道な憎まれ役に初挑戦するのが西部劇『ジャンゴ 繋がれざる者』。奴隷同士を殺し合わせるのが無類の楽しみという牧場主カルヴィン・キャンディに扮している。
ただしレオは、過去に一度、悪役に挑戦しかけたことがある。2005年に公開された『シン・シティ』で、ロリコンの猟奇殺人者イエロー・バスタードを演じるとウワサされたのだ。結局レオはオファーを断ったが、いま考えればあの時点では正しい決断だったろう。もし出演していれば「『タイタニック』のレオが性犯罪者に!」とセンセーショナルに騒ぎ立てられ、レオも作品も得をしない結果に終わったことは想像に難くない。
しかしいまのレオは38歳の演技派スター。わざわざ奇矯な役でアピールする必要がないからこそ、好き放題に悪役が演じられるはず。監督のタランティーノも「レオが演じるのは映画史上でもまったく存在しなかった役だ!」と得意のビッグマウスでハードルを上げまくっている。強烈な悪役はアカデミー賞にも愛される。レオの怪演次第では、念願のオスカー像を手にする日が近いかも知れない。
『ぴあ Movie Special 2012-2013』より
文:村山章
『ジャンゴ 繋がれざる者』
3月1日(金)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー