初の映画化「レ・ミゼラブル」 アン・ハサウェイの歌声にも注目(産経新聞) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121222-00000507-san-movi


27年間にわたり舞台公演が続く大ヒットミュージカルを映画化した「レ・ミゼラブル」。ビクトル・ユゴーの原作を基に映画化されたことは多数あるが、ミュージカル版の映画化は初めてだ。アン・ハサウェイ(30)が薄幸な女性、ファンテーヌを演じ、迫力ある歌声を披露している。

 「小さい頃からミュージカルは大好きなの」。そう語るハサウェイはブロードウェーの舞台経験もある。映画では「プラダを着た悪魔」(2006年)でブレークし、「レイチェルの結婚」(08年)で評価を高め、今年公開の「ダークナイト ライジング」ではキャットウーマン役を好演した。

 「演技は、これが正しいとか間違いとか最初から考えてはいけないと思う」とスタイルも定まっている。

 ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)はパンを盗んだ罪で19年間投獄された過去を持ちながら、市長に上り詰める。運命の糸で結ばれたファンテーヌからまな娘コゼットの未来を託され、警官のジャベール(ラッセル・クロウ)の追跡をかわしパリへ逃亡するが…。

 その前段でファンテーヌは人生の坂を転げ落ちる。ハサウェイはリサーチ用ビデオでバングラデシュの売春婦を見た。「『私はちゃんとした家の人間よ』とその女性が言ったとき、涙があふれた。苦しみと悲しみに満ちた表情が忘れられない」。こうした思いを込めて、ミュージカルナンバー「夢やぶれて」を歌う場面は圧巻で、前半のハイライトといえる。

 撮影後、しばらく元の自分に戻ることができなかった。「周りに不信感を持ったり愛を信じられなかったり、幸せを感じる自分に戻るのが怖かった」。救いは当時のフィアンセで9月に結婚した米俳優、アダム・シュルマン(31)。「彼は忍耐強かった」と頼もしく思い、「今は自分1人のために生きているのではないことが幸せ」と笑みを浮かべた。

 21日、全国公開。