アイロンとトースターが宇宙空間でバトル!?ルーカスが最も愛した幻の『スター・ウォーズ』パロディって(Movie Walker) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130118-00000018-mvwalk-movi
ディズニーによるルーカスフィルム買収報道が大きな波紋を呼び、続編製作にも注目が集まっている『スター・ウォーズ』シリーズ。人気作だけに、数多くのパロディ作品が存在するのは有名だが、“幻のパロディ作映画”と呼ばれる作品があることをご存じだろうか?製作費はたった8000ドル、SF超大作をチープなハードウェア(家庭用電化製品)を用いてパロディ化するという斬新な映画、その名も『ハードウェア・ウォーズ』だ。この珍品のDVDが『スター・ウォーズ』公開36周年記念として1月30日(水)に日本で初リリースされることになった。
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アイロンやトースター、ドリルなどの家電製品が随所に登場する本作。捕らわれたアン・ドロイド姫救出のため、“フォース”ではなく“ファース(茶番劇)”を習得した天才少年フルーク・スターバッカーが飛行士のハム・サラダと共に悪党ダーフ・ネイダーのいるワッフル焼き器(デス・スター)に乗り込む。そのストーリー展開とネーミングセンスには、“これぞパロディ”としか言いようがない仕上がりだ。アイデア一本で突き進む、超低予算ぶりにも思わず笑ってしまうはず!
だが、この映画はただのパロディ映画ではない。1977年、本家シリーズ一作目『スター・ウォーズ』がアメリカで劇場公開された、わずか7ヶ月後にスクリーンデビューした正真正銘の元祖『スター・ウォーズ』パロディ映画なのだ。いち早くパロディ化したことが功を奏し(!?)、ルーカスフィルム主催の2003年『スター・ウォーズファンフィルムアワード』では、パイオニア賞も受賞している。あのジョージ・ルーカス本人も、イギリスのテレビ番組に出演した際に、「僕のお気に入りのパロディ作品だ」と発言したほど。さらに、2010年には『TIME誌が選ぶスター・ウォーズファン映画トップ10』で第6位に選ばれるなど、ファンの間では、認知度・人気共に高い作品なのだ。
ルーカス本人やルーカスフィルム社が黙認していたこともあって、『スター・ウォーズ』のファンビデオは大量に作られてきた。本家に迫る勢いを持つクオリティの高い作品から、友達を集めて作ったようなチープなものまで、実に様々だ。それら全てのファンビデオのルーツがこの『ハードウェア・ウォーズ』だといっても過言ではない。遠い昔、遥か彼方の銀河系で繰り広げられる抱腹絶倒の“家電戦争”は一見の価値ありだ。
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