第85回アカデミー賞ノミネート落選のベン・アフレック、アメリカ映画監督組合賞受賞で3人目の快挙! (Movie Walker) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130204-00000006-mvwalk-movi


現地時間2月2日に、第65回アメリカ映画監督組合賞が発表され、『アルゴ』(12)のベン・アフレック監督が、『ゼロ・ダーク・サーティ』(2月15日公開)のキャスリン・ビグロー監督、『レ・ミゼラブル』(公開中)のトム・フーパー監督、『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』(公開中)のアン・リー監督、そして『リンカーン』(4月19日公開)のスティーヴン・スピルバーグ監督ら4人の監督を破り、初ノミネートにして初受賞の栄誉を勝ち取った。

【写真を見る】アメリカ映画監督組合賞に初ノミネートにして初受賞を勝ち取ったベン・アフレック

『アルゴ』の快進撃は続いており、ベンは第70回ゴールデングローブ賞でも監督賞を受賞しているが、WENN.COMによれば、「アカデミー監督賞にノミネートされていない監督が、アメリカ映画監督組合賞を受賞したのは、1948年からの歴史の中で、過去にわずかふたりだけ。ベンは3人目の快挙を成し遂げた」というわけだ。

第19回アメリカ映画俳優組合賞で、『アルゴ』が最高賞であるアンサンブル演技賞を受賞した際のスピーチで登壇した際に、その前に『リンカーン』で主演男優賞を受賞したダニエル・デイ=ルイスが同じ場所に登壇したことを受けて、「ダニエルが立った場所に立ったから、その放射で僕も良い俳優になれるかな」と語ったベンは、今回の受賞スピーチで、監督を志した理由を吐露している。

「俳優としてのキャリアがどん底になった時、とても混乱してしまい、どうしたら良いかわからなくなりました。どうなるかもわからないまま、何とか方向転換をしたいと思い、監督を志しました。監督になるために、どれほど多くの時間を費やしたかわかりません。何度も壁に頭を打ちつけて、本当にこれで良いのかと悩みながらやってきました。今、この瞬間、本当に自分は監督になれたとは思えませんが、監督になりつつあるということが実感できました」と述べ、ジェニファー・ロペスとの交際と破局によってどん底に落ちた後、7年間、妻として支えてくれたジェニファー・ガーナーを「世界で一番素晴らしい人」と絶賛した。

また、受賞後のインタビューで第85回アカデミー監督賞にノミネートされなかったことについて問われると、「もう何も思っていません。プロデューサーとしても携わった『アルゴ』が作品賞にノミネートされただけで、最高に嬉しいです」と語っている。

アメリカ映画監督組合賞を受賞した監督が、アカデミー監督賞を受賞する割合は相当に高く、本来ならアカデミー賞も視野に入ってくるが、残念ながらベンはノミネートされていない。となると、作品賞に期待がかかるが、ニューヨーク・ポスト紙によれば「過去84年間のアカデミー賞の歴史の中で、監督がノミネートされていない作品が作品賞を受賞した例は3回しかない」という。

しかし、既に史上3人目となる異例のアメリカ映画監督組合賞を受賞したベンならば、第85回アカデミー作品賞を獲得する可能性も低くないだろう。今年のオスカーは異例ずくめの結果が待っているかもしれない。