ジェシカ・チャステイン、オスカーをめぐるJ・ローレンスとの確執のうわさを一蹴(cinemacafe.net) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130212-00000010-cine-movi


ジェシカ・チャステインがネット上でうわさされているジェニファー・ローレンスとの確執について全くそのような事実はないと明言した。

2月24日(現地時間)に行われる第85回アカデミー賞にて、『ゼロ・ダーク・サーティ』で主演女優賞にノミネートされている35歳のジェシカは、Facebookを通じてファンと騒ぎ立てるメディアに対して、今月10日(現地時間)にメッセージを発信した。

ジェシカはこう語る。
「私は映画業界で共に頑張っている女性たちについて、ウソの情報が流されていることを本当に悲しく思います。『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』の撮影は素晴らしい経験でしたし、そのテーマは『女性はいつも競争ばかりしていて、上手に仲良くやっていくことができないという定説をどうして信じるの?』というものでした。今年のアカデミー賞候補者の女優のみなさん全員が信じられないくらいの素晴らしい演技を見せています。でも、もっと大切なのは、お互いに対して、寛大さと優しさを持って敬意を払っていることです。私はジェニファー・ローレンスと過去2度ほどフォト・セッションを行いました。そして気がついたのは、彼女がとても魅力的で素晴らしい才能の持ち主だということです。ですから、ジェニファーとはどんなに彼女の作品が素敵だったかを話していました」。

そして、ジェシカは最後に「どうかみなさん、女性たちはお互いを応援し合わないというウソをメディアに書き続けさせないでください。ほかの女優の方々が素晴らしい仕事をするたびに私は嬉しく思います。女優のみなさんがそういう演技を続ければ続けるほど、映画を観る観客のみなさんは、女性についてのストーリーを観たくなるでしょう。支え合いと励まし合いの心を持って、私たちはこの業界の中でもっと女優として活躍できる場を作っていきたいと思っているのです。女性が輝いた年は、映画にとっても素晴らしい年だと言えるでしょう」と映画業界全体の女優の地位向上に向けたコメントを残している。

そもそもジェシカとジェニファーの不仲説は、『世界にひとつのプレイブック』でジェシカと同部門にノミネートされている22歳のジェニファーが、アメリカの人気TVバラエティー番組「Saturday Night Live」でほかの候補を揶揄する辛口のギャグを披露したことに始まる。

旬なセレブが週代わりでホストを務める同番組の冒頭には、モノローグというホストが自己紹介と面白い話を披露するコーナーがある。ジェニファーのモノローグは、主演女優賞にノミネートされたジェニファー以外の4名の女優たちに、挑戦的なメッセージを送るという主旨のギャグだった。そこでジェシカに対して「ジェシカ・チャスティン? 私が見張っている限り、オスカー受賞は無理ね」とコメントしていたのだ。

当然のことながら、全てのギャグは番組の構成作家が書いたもので、ジェニファーのアイディアではない。皮肉なユーモアが見どころの同番組ならではのジョークだったのだが、オンライン上では賛否両論が飛び交い、その中で「ある関係者」が「ジェニファーのジョークに対して、ジェシカ・チャステインが激怒している」と無責任に語ってしまい、メディアがすぐにこのネタに飛びつき、話だけが一人歩きしてしまったようだ。

来週に迫ったアカデミー賞授賞式、ジェシカのメッセージがそれまでにこの騒動の火を消してくれることを祈りたい。