「ダイ・ハード/ラスト・デイ」公式サイト
見て参りました。
景気づけに「ダイ・ハード5」見る前に「アウトロー」見てから行きましたよ。
え? 何の景気づけかって?
そりゃ当然、「ジェイ・コートニー君祭り」でしょっ♪
はい、以前「アウトロー」の試写会見た時にも書いたと思うのですが、ジェイ君、こっちにも出てるのですよね。だから「アウトロー」見ておくと彼の顔をしっかり覚えてから「ダイ・ハード5」にのぞめるという利点があるのですよ♪
でも「アウトロー」じゃジェイ君あまり喋りませんのでね、彼の声をたっぷり聞けるという楽しみが「ダイ・ハード5」の方に持ち越せるというのも利点ですよね♪
ジェイ君、「アウトロー」の時からその不敵な面構えと鋭い眼光でトム・クルーズと真っ向勝負のがっぷり四つ、タメをはるでもガチで対決でも言い方はなんでもいいけど、とにかくスーパースターを向こうに回して一歩も引かない気迫とド根性で目立ってましたから、「ダイ・ハード5」でマクレーンの息子役やったって決してブルース・ウィリスに負けてないだろうと思ってましたわ。
で、映画を見たらその通り♪
「アウトロー」の後に見ると「ダイ・ハード/ラスト・デイ」、丁度いいですよ、そうかジェイ君、あのあと改心して真っ当な道に進んだのか、みたいな感慨に浸れて。ええ、実際にはまるで別の映画なのは百も承知ですが。でも「ダイ・ハード5」の方にはあまりストーリーがないので、その分の満足感は事前に「アウトロー」で味わっておくと案外不満も感じないというか。
ええ、なんちゅーかそのー、「ダイ・ハード5」、謎解きらしい謎解きもなく、ただひたすら父と子が戦ってるだけの映画でしたので。で、戦いのクライマックスは大抵何かをぶち抜きながらの落下シーン。監督の趣味、炸裂ですね。
今までアメリカの法の守護神の如き存在だったジョン・マクレーン、ロシアに行ったらいきなり彼の地の法を破りまくってるんですよ。よその国の法なら守らなくてもいいと思ってるのかアンタは! どう考えてもそりゃ犯罪だろ、という真似をさんざんしくさって、反省の色ナシ! ロシアにおけるジョン・マクレーンの存在はただの迷惑オヤジ通り越してほとんど破壊神ですわ。「96時間」で父性愛からパリの街を破壊しまくったのはブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)ですが、ああ見えて彼はパリの堅気の市民にはさほど迷惑はかけてなかったんですが、ジョン・マクレーンはモスクワの素人衆に多大な迷惑かけておりました。
これまで「ダイ・ハード」シリーズといえば、結構現実に立脚しているストーリーだったのですが、今回はちょっとドラえもんレベルでした。だってドラえもんがポケットから出して紹介しそうな「どこでもドア爆弾」は出てくるし、それより何より、日本人なら見た瞬間「それがあれば誰も苦労しないよ!」と言いたくなるような秘密道具が出てくるんだもん。それも、とても重要なシーンで。この秘密道具一つで、「ダイ・ハード5」はそれまでのスパイ(withオヤジ)ものから一気に荒唐無稽なトンデモ作品になってしまったのでした。
まあ、アクションシーンを楽しむ分には問題ありません。ストーリーの細かい点を気にしないのなら、「ダイ・ハード/ラスト・デイ」は大変おもしろい作品と言えるでしょう。緻密な構成を望むのならば「アウトロー」を鑑賞すればいいわけで、ド派手なアクションに拍手をおくりたいのなら「ダイ・ハード5」を見ればいいのです。両方続けて見ると丁度バランスがとれていい塩梅になるので、余裕のある方にはこの方法がお勧めです。これならジェイ・コートニーファンも満足できるしね♪
ところで「ダイ・ハード3」のあとで離散していたマクレーンの家族、「4」で娘、「5」で息子と戻ってきたので、制作が決定しているというウワサの「6」では妻が彼の元に戻ってくる話になるのでしょうか? それとも、次は孫か? オヤジを卒業してジイちゃん(すみません)になってもマクレーンは相変わらず来るものは拒まずなぎ倒して、自分の家族愛を証明し続けるのでしょうか?
日本に来ない限りはそれでよし!
我らが破壊神、ジョン・マクレーンに栄光あれっっ!
(ただしマクレーンが日本で電車止めたらこの地での彼の人気は急降下間違いなしです。オヤジの迷惑極まって、地震雷火事マクレーン並び称され、日本の公共交通を止める悪鬼外道扱いされるでしょう。彼が立ち去ったあとには、雪かきならぬマクレーン事後処理用として彼の荒らした自治体に国家から予算が支給されるのだわ。ああ、迷惑な!)